受付嬢の日常~ダンジョンに浪漫(ロマン)を求めて。
飯塚 ヒロアキ
異世界ファンタジー冒険・バトル
2025年02月01日
公開日
3.7万字
連載中
夢と希望を胸に冒険者は今日もモンスターが闊歩する危険なダンジョンへと挑む。
どんな困難な状況でも、どんな絶望的な危機に陥っても、決して諦めず彼らは前へと突き進む。
なぜ、冒険者たちは命をかけてまで、ダンジョンへと挑むのか。尋ねると誰もが口を揃えて言う。
そこに『浪漫』があるからだ。
ダンジョンで死ねるのなら本望! まだ見ぬ世界、そして富の為に!
そういう馬鹿がいるからこそ、ダンジョンに潜る価値が生まれるのだ。
そんな命知らずの冒険者たちの能力を個別で分析し、適切な階層、案内、依頼内容を提示し、送り出す役割を担っているのが冒険者ギルドだ。
そしてその受付嬢もまた優秀な人材である必要がある。
エスドラドの街にある冒険者ギルドに務める職員たちは皆、一流と呼ばれるにふさわしい実力を兼ね備えた者たちであった。
その中でもスバ抜けた能力を持つのがテレンシアだった。
そしてまた、彼女の元へ夢と希望を抱いて、目を輝かした若き冒険者が訪れるのであった。
「君が冒険者に? 死にたくなければ、やめておきなさい―――」
そう言い放ち、追い返すも若き冒険者はあきらめずに毎日のようにテレンシアを指名する。
そして、根気負けしたテレンシアは糞生意気な少年冒険者のサポーターになることを了承するのであった。
この物語はそんな二人の物語である――――。