0和田理史
文芸・その他ノンジャンル
2025年02月08日
公開日
4.5万字
連載中
あらゆる動詞を消し去るという謎の発明品「動詞ナイザー」。
水書教授がどこからか持ってきたそのマシンによって、平穏なシェアハウスは混沌と恐怖の館と化した。
我々はもはや、〈話す〉ことも〈歩き回る〉こともできない。
それどころか〈泣く〉ことすらできない…。
恐ろしいくらい地味で、そのくせ致命的な事件が幕を開ける。
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本作品は、一部を除いてほとんどの動詞が失われた状況から始まる。
主人公である石動は、限られた動作しかとることができない。
また、彼自身の意識である小説文章自体も、限られた動詞のみで記述される。
話が進み、石動が思い出すことによって動詞の種類は増える。
なお、石動が有する動詞については、各章末尾のリストを参照。