アネモネ様は私の居所を特定することしかできないらしい。その理由は、ルミナス神へと昇華したことが原因じゃないかと思い、そのことを含めて話し合う。
「現人龍神に昇華したあとに、従者たちの前でルミナス神になると宣言をしたら、さらに昇華して完全な神に成っちゃったみたいなんですよね」
「神としての宣言をしてルミナス神へと昇華ですか、自信の力で神へと上り詰めるなんて……」
アネモネ様は驚きの表情を見せたあとは、なにか『ブツブツ』と呟いていた。七神女神様たちに相談もなしに神へと昇華したことが大きな問題なのかと思い、次の発言を静かに待ったの。すると、大きく頷いてから『ニコリ』と笑顔を見せながら口を開いた。
「七神女神はね、唯一神によって創造された神としては下級クラスなんだよね。自力で神へと昇華するなんて凄いね! ハッキリ言うね、今のアリスさんは七神女神よりも全てにおいて上回っているわよ」
自力で神へと昇華したことには驚いていたけど、それ以外は予想した範囲内のものだった。
「それで、ルミナス神となったことで神としての責務とかあるんですか?」
「特にないよ?」
「今まで通りで良いんですか?」
「はい、基本的なことは七神女神で問題ないので、アリスさんは今まで通りに過ごしてくださいね。私たちで対処できない時は声をかけるので、その時は力を貸してくだいね」
今の生活スタイルが気に入ってるので、今まで通りで良いと言われて安堵すると、もう1つの懸念を確認することにした。ハッキリ言えば、このことをクリアできないと七神女神様と袂を分かつことになるから……
「勿論です。ただ……」
「大丈夫ですよ。信仰は自由なので、ルミナス教を信仰するからといって、天罰が下るなんてことはありませんよ」
「そうですか、ありがとうございます」
「いいえ、包み隠さずに話してくれて感謝します。ルミナス神アリスさん、変わらずこの世界での暮らしを楽しんでくださいね。あなたの行動が世界の平和に繋がると信じています」
アネモネ様は最後に笑顔を浮かべると、いつものように『スーッ』と消えるように天界へと戻られたのだった。
自由気ままに過ごすこと認めてもらったので、これまで通りの生活を楽しむことにしたの。