八刀皿 日音
文芸・その他ノンジャンル
2025年02月08日
公開日
23.6万字
完結済
――「人が、死ぬわけないだろう!」
世の真理であるはずの、〈人は、命は、生まれた以上必ず死を迎える〉――その大前提を覆す、少年の放った一言。
しかし、この人類最後の都市においては、それこそが摂理だった。
そこに生きる人々は、そのすべてが、老いることも死ぬこともない、不老不死の身だったのだ。
……たった二人。一組の双子の兄妹を除いては――。
これは、永遠の生を享受する者と、死の意味を見出す者と――。
1000年の時を経た彼らの縁が最後に紡ぐ、命と罪の物語。