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第2話 心配しすぎる??

翌日は朝からご機嫌な周平に戻っていた。

昨日の夜に会えていないからか〜朝から父子はキャッキャッっとイチャイチャしてる。そんな2人を横目に周平の朝ごはんの準備をする。

愛梨奈を抱っこして「はぁ〜。かわいいすぎる。」っと頬ずりしている周平に

「朝ごはんできたよ〜。」っと声をかける。

「あ〜。仕事行きたくない。休もっかな?」本気で言ってるんじゃないかと思うぐらいのトーンで言うので‥‥‥‥‥‥‥

ボスッ!

っと周平の背中を叩く。

「仕事は行って〜オムツ代を稼いで来てね」っとニッコリ笑う。

「ヘイヘイ。」っとやる気がなさそうに頭をガシガシとかく。

愛梨奈を周平から受け取りリビングのベビーベッドに寝かす。ベッドに寝かされてもニコニコと機嫌が良い。「愛梨奈〜!ちょっと待っててね。パパのお世話してくるからね。」意味が分かってない愛梨奈はニコニコ笑っている。

周平のあとをおってダイニングへ行く!!

あっ!昨日のよる〈暑いのにシチュー〉っと言われた事を思い出した。

「今日の夜は何がいい??」

「何でも良いよ。家にあるものにして。買い物にいかないで!絶対に!」

「えっ!何で?」変な要求に戸惑う。

「はぁ??昨日、押されたの忘れた?」

「忘れてないよ。押されたんじゃなくて、何かがぶつかったの!!」また、わざと誰かに押されたと決めつけてる‥‥‥‥。なんで?

「どっちでも同じだから、今日は外にもでないでね!!!!」

どっちも同じか??昨日からちょっとめんどくさいな〜。

「うん。わかったよ。」っと答える。

その後は無言の状態が続いた。


「ごちそう様でした。」と周平は立ち上がり食べた食器を流しに持って行く。

ベビーベッドを覗き愛梨奈の頬撫ぜながら「行ってきまーす。」っと何回も言うのに全然行かない。

りさは笑いながら「早く行って」って背中を押す。「うん。」渋々、玄関に足を向ける。

靴を履いた周平がふりかえる。「絶対に外にでないでね。すぐにカギをかけてね!!」っとちょっと恐い顔で言う。

「分かった。分かった。遅刻するよ。行ってらっしゃい。」っと周平を押して見送る。

何だろ?昨日から変だけど‥‥。めっちゃ心配性?愛梨奈が生まれたから??まぁ、きっとそうだろうな。私の心配を今さらしないよね。パパは大変だなーっとちょっとニヤニヤする。

10時になった頃ピンコーン!携帯の通知音がなる。

あっ!周平からだ!

〈家にいる?かわった事はない?〉

何だ?!心配性すぎん!?っと思うけどめんどくさい事になったら嫌だしなー。

〈家にいるよ。かわった事もない。〉と愛梨奈があーあー。っと言ってる動画を送信する。

すぐにピンコーンっとなる。

早っ。いつも返信遅いのに。早く返せるんじゃん!〈かわいい。帰りたい。〉

りさは笑いながら〈仕事して下さい。〉っと返信する。


12時16時にも同じメッセージが入り、さすがに心配しすぎ!!っと思いながらも、かわいい我が子がよっぽど配なんだなーっとしか、この時は思ってなかった。

17時30分を回った頃‥‥玄関からガチャっと音がする。

えっ!誰?周平にしたら早すぎ。愛梨奈を抱っこして玄関に向かう。やっぱり周平!早っ

「おかえり。めちゃ早いね〜。」

「ただいま。うーん。」愛梨奈を触りたいが手を洗ってないので愛梨奈のまえで手を止めた。その葛藤が面白くてニヤついた。私のニヤついた顔を見て‥‥‥睨む。

「手を洗ってこよう!」

洗面所から戻ってきて、すぐに愛梨奈を抱く。

「ただいま〜。良い子にしてた?」

こちらに顔を向ける。愛梨奈に向けてた笑顔ではなく恐い顔だった。

「変わった事なかった?」またか‥‥‥いい加減面倒くさい。

「はぁ〜。もう何回目?何もなかった。心配性すぎるよ!」

「愛梨奈がいるからこれくらいが普通よ。」っと、咄嗟に笑顔をつくって言う。




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