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第5話 何か‥‥‥おかしいかも。

ガチャ。バタン。

いつもよりは早く、昨日よりは遅い6時半すぎに周平が帰ってきた。

「ただいま〜。」周平が私が抱っこしていた愛梨奈を覗き込んでいう。「おかえり。」「ばぁーあー」愛梨奈も何やら答えるので‥‥‥可愛くて周平は1人

「愛梨奈。かわいいね〜。」っと悶絶する。

そして、早く愛梨奈を抱っこしたくて急ぎ足で手を洗いに洗面所に向かう。

「マリと海、元気だった?」手を洗いながら聞く。

「元気だし〜海君も愛梨奈もお利口だったよ。」っと答える。

「愛梨奈は毎日、お利口だよね〜。はぁ〜毎日かわいい。」周平が愛梨奈を抱っこする。

デレデレ顔から真面目な顔にかえて

「何もなかった?」っと聞く。

「何もなかったよ。マンションが同じ人かな?行く時に会った人に今日だけで3回もあったけど。運命かな?」っと笑うが‥‥‥周平の顔がこわばっていった。

「どんな女性だった?」

「ショートカットの女性。同じぐらいの年齢かな??マリに同じマンションでも知らない人なんていっぱいいるよ。って言われたー。やっぱりマンションの人かな??」首を傾げる。

「あっ‥‥‥。うん。」周平は何か考えてるような‥‥。そのまま、しばらく何もいわなかった。

あれ‥‥‥女性って言ったかな??階段の話をしてから何かおかしいような‥‥‥。何かへん‥‥。何がって具体的には説明できないが違和感がある。

〈ピリリリリリ〉周平の電話がなる。

携帯の画面を見たまま止まっている。

「周平!どうしたん?」

「あっ。仕事の電話。」っと言って部屋を出ていく‥‥‥。

どうしたんかな‥‥。最近、帰ってくるん早いよな‥‥‥。

今日は、さっぱり手巻き寿司なんだけどな‥‥‥。早く電話終わらないかな‥‥‥。

数十分後に、こわばった顔のまま戻ってきた。

「ごめん。待たせた。」

「ううん。仕事、大丈夫?」

「大丈夫。」っと周平は答えるが、全然〜大丈夫そうな顔じゃないけど‥‥‥。

浮かない顔の周平とご飯を食べ始める。

『いただきます。』


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