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第45話 反撃②

弁護士の先生が2人もいると話は、まとまって、分かりやすい。


明日、雑誌が発売されて記事の内容を確認してすぐに、日本柔道連盟・茨木大学・奈良大学が、それぞれ否定と抗議の文章を出す。

文章の内容も藤川先生と隆君が作成してくれる。その後、直ぐに出版社と周平に、損害賠償と慰謝料の請求を申し入れる。

裁判にはならずに、すぐに片付くだろうっと2人は言う。


明日は、藤川先生が、奈良大学まで来てくれて、一緒に警察署まで行ってくれる事になったが‥‥‥‥‥‥なぜか、将太君も「俺も行く。」って言いだして、「だったら私も行く。」って真央さんまで言いだして、「俺も行く。」って才木監督まで言いだして‥‥‥‥藤川先生は苦笑いをしていたけど「みんなで、困っている事を伝えましょう。人数が多いので、あらかじめ連絡を入れて説明をし来所時間を伝えておきます。10時ぐらいで大丈夫ですか?」って言ってくれたので大人数で警察署に行く事になった。みんな付いて行ってくれると心強いけど‥‥‥‥多すぎかな??

多い方が切実感が伝わって良いかな。


時間も遅いので今日の打ち合わせは終了した。


「弁護士の先生って、やっぱりすごいね。短時間で、方向性も決めてまとめちゃうもんね!!」真央さんが感心したように言う。


「はい。すごいね。隆君は家では良いパパで良い旦那様なのに‥‥‥外ではすごい先生でビックリした!!」

「ほんとね〜。」真央さんがウットリする。それを見て才木監督が1言。

「強い男もすごい!」

「ウッス。」将太君も返事をするので‥‥‥

ちょっと面白くて笑ってしまう。

「フフフフフフ。そうだね。強い男も良いよ!!」って言うと、満足そうに才木監督が頷く。

「ほんと、知的にも力的にも守ってくれる人がリサの周りにいて良かったよ。」真央さんが言う。

「うん。本当に良かった。ありがとうございます。」っと才木監督と将太君に伝える。

「私からもありがとうございます。」真央さんが2人に頭を下げる。

「いや。逆に理事長には感謝してますよ。リサと愛梨奈を、ここに連れて来てくれてありがとうございます。みんな2人には助けられている。ほんまにありがとうございました。みんなのヤル気が以前とは全然違うし。食に対する意識も全然、違う。」

将太君をチラッと見ると頷いていた。

「フフフ。そうね。WIN・WINって事で今日は解散して明日に備えましょう。」真央さんがパンパンっと手を叩いて言う。

「じゃー。また、明日!」っと解散する。


部屋に戻って愛梨奈をベットに寝かしてから、なぜか私は、スマホを持って部屋をウロウロしていた。

長崎君に謝りたくて電話をしようと思うけど、なかなか通話が押せなくて‥‥‥‥スマホを持って部屋の中を‥‥‥‥。

ピンポン

メッセージの通知音がなる。

えっ。誰だろ??

メッセージをあけると‥‥‥‥‥

長崎君だった。

えっ。

「夜分にすみません。僕がうまく週刊誌をかわせなくて、大ごとになってしまいすみませんでした。」っと

えっ!さっきも‥‥‥先に謝らせてしまったのに‥‥‥‥‥。さっさと電話すればよかった。先に謝りたかった。メッセージを返そうと思って、メッセージを打とうとしたけど指がとまる。う〜ん。

やっぱり直接、謝りたい。電話をかけよう!!

長崎君の番号をだして通話をおす。プルル プルル 呼び出し音に緊張している自分に驚く。


「はい。長崎です。」

「あっ。あっ私、奈良大学の荒木リサです。」

「フッ。はい。お疲れさまです。」

今、ちょっとクスッて笑われた!!緊張して自己紹介みたいになっちゃったからだよね〜。あーあー恥ずかしい‥‥。

「お疲れさまです。今日は本当に迷惑をかけてしまってごめんなさい。長崎に帰る予定だったんだよね?ごめんなさい。ご家族も心配してるよね。ごめんね。」

「いいえ。さっき皆さんが言ってた通り、リサさんは何も悪くないです。僕こそ、すいませんでした。しっかり否定しないとイケなかったのに、ビックリして適当な応答をしてしまいました。」

「イヤイヤ。それこそ‥‥‥被害者でしかないね。ごめん。」

「フフフフフフ。お互い謝ってばっかりなるので、この話題はどっちも悪くないで終了しましょう。愛梨奈ちゃんは寝てるんですか??」

「ありがとう。愛梨奈は寝てる!今日は、いつものリズムが崩れちゃって、晩ごはんを食べずに寝ちゃってる。」

「えぇー。愛梨奈ちゃん食いしん坊なのに‥‥‥お腹すくんじゃ??」

「ミルクをいつもの倍飲んでるから大丈夫かな??っと思ってるけど明日の朝は早く起きるかもしれない。」

「そっかー。明日の朝はご飯を待ち切れなくて机をバンバン叩くね。フフフ。想像できる。」

「うん。確実に叩くね。でも、大丈夫!私がご飯の支度をしてる間に早く来てくれた子が、あげてくれると思う。」

「あ〜。明日の朝ごはんは何ですか?」

「フフフ。今日、半分ぐらいが帰省したから‥‥‥人数が少ないし残ってる子も明日、帰省するから練習がないしサンドイッチにする予定!!」

「練習で朝ごはんがかわるんですか?」

「うん。授業がなくて午前練習があるときは、絶対にお米!朝練をする子達には補食で朝ごはん前におにぎりを作ると喜ぶし〜。練習がある日はお米やね!それに‥‥‥秘密だけど人数が多いとサンドイッチは大変だから人数が少ない時に作る事が多いね!フフフ。」

「へぇー!リサさんのサンドイッチ食べたいです。」

「えっ。あっ。普通よ。でも、また練習しに来てくれたら作るね。」

「えっ。楽しみにしてます。あっ。明日も早いですよね?明日、気を付けて行って来て下さい。また、何かあったら連絡ください。」

「うん。ありがとう。何か進展があったら連絡するね。お休みなさい。」

「お休みなさい。」

















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