支援者の皆様へ
治療費の御支援、いつもありがとうございます。
御支援者の皆様のおかげで治療薬を投与できたFIP発症猫あばれるくんこと「アババ」。
2025.5.12、アババは永眠致しました。
その死に際に立ち会えた者はおりませんが、代表が仕事に行く前に話しかけてあげたとのことです。
アババは2021年1月にTNRの去勢手術を受けた緑地公園の猫です。
(当時はたいそうな暴れん坊であったため、筆者が「あばれるくん」と命名)
去勢手術後はリリースして公園で暮らしていましたが、リリースから3ヶ月後の4月に頭蓋骨陥没骨折という瀕死の重傷を負って保護されました。
獣医師に「生きているのが不思議なくらいの重傷」と言われたアババですが、奇跡的に回復し、日常生活を送れるほどになっていました。
しかし頭蓋骨の一部が欠損した状態になっているため、リリースしてはいけないとのことでそのまま保護施設のスタッフ猫として暮らしていました。
スタッフ猫として暮らし始めてから、性格は穏やかなものに変わり、施設を訪れるお客さんの側に来て大人しく座って撫でられるほどになっていました。
(あばれなくなったので「あばれるくん」改め「アババ」になりました)
そんなアババに再び死の影が迫ったのが2025年1月のこと。
急に痩せてきた、ずっと咳をしている、島内の病院では原因を特定できませんでした。
東京のボランティアから教わったFIP治療薬で84日間の投薬を乗り越えて生き延びたのが4月末頃。
石垣島では未だ死の病であるFIPの初めてのサバイバーとなったアババ。
投薬の終わり頃に毛が抜けて皮膚が爛れていましたが食欲はあり、FIPを乗り越えたのだとホッとしていました。
それから10日ほど経ち、アババがゴハンを食べなくなりました。
水は大量に飲むけれど、食べ物はどんな種類を出しても口にしない。
筆者は亡くなる数時間前のアババを見ましたが、頭を上げて座っており、すぐ死ぬようには見えませんでした。
これまで2度の死神撃退に成功している猛者だから、今回も復活するに違いないと思っていたのです。
しかし毎日見ているラリマー代表Hは、アババが長くはないと感じていました。
身体の中で何が起きているのか分からない。
血液検査をしてみようということになり、病院に連絡すると、診療可能なのは5月12日の16時とのこと。
残念ながら、アババはそれに間に合いませんでした。
2025.5.12 おそらくAM9:00~11:30の時間帯、アババ永眠。
保護期間、約4年。
ラリマー最長保護記録を持つ猫は、3度目の死の影を振り払えずに逝ってしまいました。
今は静かに冥福を祈りたいと思います。