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FIPの仔猫の治療


 個人保護主さんが保護中の「ひめ」ちゃん生後4ヶ月。

 FIPを発症してしまいました。

 この病気は致死率がとても高く、治療薬を投与しなければ助からないと言われています。

 医療費はとても高額で、個人が負担するには厳しい状況です。

 ひめちゃんは現在は投薬を開始しており、回復へと向かっています。

 お薬を飲ませたらすぐ元気になり、食欲も出たそうですが、完治するためには長期間の投薬が必要です。

 ひめちゃんが完治するように、拡散・御支援いただけないでしょうか?



 ■猫伝染性腹膜炎ねこでんせんせいふくまくえん(feline infectious peritonitis; FIP)

『猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)』を原因とするネコの症状で、人には感染しません。

 FIPVは猫の80%が感染していると言われています。

 猫の中でも、特に子猫の命に関わる重篤な疾患です。

 多くは1歳未満の子猫で発症し、食欲不振、活動性の低下、発熱、体重減少などの症状が起こります。

 発症から数日~1ヶ月以内に亡くなることも多い非常に致死性の高い疾患です。

 このウイルスは、通常自然界には存在せず、FeCVという病原性に乏しいウイルスが、猫の体内で突然変異したものです。

 なお、発症した猫からほかの猫へFIPウイルスが感染することは、事実上ないと言われています。


 症状

 感染初期に、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢、体重減少など非特異的な症状が出るようになり、進展すると滲出型(ウェットタイプ)あるいは非滲出型(ドライタイプ)の症状が現れます。

 特に滲出型では予後が悪いそうです。

 滲出型では進行性の腹部膨満、胸膜滲出による呼吸困難などの症状が出ます。

 非滲出型では眼病変、黄疸、化膿性肉芽腫形成による腎腫大、発作や四肢の麻痺などの神経症状、腸間膜リンパ節炎などの症状が出ます。


 治療薬

 代表的な治療薬はMUTIAN(ムティアン)という薬です。

 現在、MUTIANの供給が不安定なためCFN(CHUANFUNING)という薬を取り扱う病院が多いそうです。

 成分は同じだそうです(GS441524:核酸類似物質、レムデシビルの活性型)。

 モルヌピラビルという薬が猫のFIP治療にも有効であるという報告もあるそうです。

 しかし現時点ではモルヌピラビルは猫への適応に関して不明な点が多く、催奇形性や発がんの可能性があるとも言われています。

 FIP治療は未承認薬を使用するため、治療費が高額になります。

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