第3話 菜々 1
始業式のあと私は呼び出された体育館の裏に一人で向かった。
見ると一人でそわそわしてる挙動不審なヤツがいる。
私が近付くと固まって動かなくなった。
爪先から頭まですかさずチェックする。
靴は色落ちしたローファー。
ズボンは膝がでて、髪型はよくいえばナチュラル。
色白で痩せ気味。
どう見てもタイプじゃない!
顔は……
ほんとに童顔。
ただ救いなのは意外と顔立ちは整ってるなってとこ。
まあ、デブじゃないだけましかな。
「君が大原君でしょ?話ってなあに?」
何?顔真っ赤じゃん!大丈夫?
と思った瞬間――