「オマエ、俺達の誘いを断ったのは安藤先輩とお茶するからだったの?」
深井がメガネを上げながら言った。
「やっぱりオマエを置いて先に帰るんだからふられたんだ…」
田口はハンバーガーの包み紙を丸めながら僕に同情の眼差しを向けた。
そんな2人の問いに僕は答えた。
「いや、なんか付き合うことになったんだ」
2人とも今度は固まってしまった。