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第32話会議

「驚くと思うけどこれは全て事実だ」


「でも、卑弥呼って本当に存在したんですか?」


「僕も資料を見ただけだし、それも当り前だがこれまで現れた偉人の中でも存在したということでも最古になるから確かめようがないんだ」


「でも卑弥呼の能力って未来予知とかそんなものじゃないんですか?」


沖田さんが言うが、それは違った。


「卑弥呼は、鬼道=呪術・霊的な力を使い、民を治めていたんだ。それに政治よりも宗教的な存在であり、「太陽」との関連も指摘されるためもし覚醒したら相当な被害がでる」


鬼道や呪術などはなんとかできるが、問題は民を治めていたことだった。


「もし朧の妹がその力を手に入れて強制的に発動させられたらどうなる?」


「民を治めてこともあり村正よりも強力な縛りを発動できるかもしれないし、日本中を燃やすと言っていたことも加味すれば太陽とも関連性があるしそれを考えても朧の妹を誘拐したのも納得できるし多分新維新志士しか知らない卑弥呼の能力があるのかもしれない」


卑弥呼の能力を要していると言うことは、柚葉もれっきとしたレガシーホルダーだが、なんとも歯がゆい気持ちになる、これからの戦いに柚葉を巻き込みたくない、そんな思いがあり。


それに卑弥呼の能力は村正の能力よりも、多分高いだろう。それを止めることはできるのだろうか?


「現状何も分からない以上情報を集めることが最優先だ、高杉も含めて情報を集め次第動く」


「了解」


これで皇護の会議は終わった。


それぞれ帰って行ったが俺は最後まで残って、龍馬さんと話をする。


皆いなくなったタイミングで龍馬さんに話しかけた。


「龍馬さん」


「ん?どうしたの」


「前に話してくれたことについてなんですけど」


「海外の話しかい?」


「はい」


「もおう決心ついた?」


「はい、今回柚葉を助けて高校を卒業したら海外に行きます」


「分かった、手配しとくよ」


「海外では新維新志士よりもたちが悪い奴らが居ると聞いたんですけど」


「そうだね、名前はアルカディアと言う」


「アルカディア」


「うん、まあもう大丈夫だと思うけどこれからは僕らは助けられないからね」


「分かってます」


「うん、それじゃあ朧の妹を助けよう」


「はい」




それから家に帰った。


「お帰りなさい」


「ただいま」


そのまま俺は自分の部屋に向かう。


返信が帰ってこないことが分かりながらも、柚葉に連絡をしてしまう。


『必ず助ける』


返信は来ないだろうと思った瞬間、既読がつき返信が返ってきた。


『神崎彦真だな?』


『そうだが、お前は誰だ?』


『誰でも良いだろう』


『今から黒神柚葉の場所を教える、明日一人で来い』


『分かった』


場所は多摩の方だった。


俺は龍馬さんにその場所だけを送って詳細は送らなかったが保険にはなるだろう。

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