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第7話 だしても良いのか?

絶対に面白がっているだけだから反応したらダメだとが漏れるっ。


はぁァァァ。ギリギリで抑えた。ふぅー大きく息吐く。フー。

「未来、やめて。」ここは敢えて冷たく言う。

「本当に?」顔を見て言ってくる。

「えっ。」意味がわからない?本当に?とは??

「フフフ。ごめん。気持ちよさそうなのにやめて欲しいんかな??って思っただけ。」ニッコリ笑う。

「ブッハ。ききき気持ちよくないしー。」顔があつくなる。感じてたのバレてるよな。恥ずかしいぃぃ。

「龍輝くん♪真っ赤な顔で言っても説得力ないよ!!」

「‥‥‥‥‥‥。」顔を腕で隠す。顔も赤くなるよ‥‥‥‥‥。感じてるなーって思われながら未来に顔を見られてたと思ったら顔が火照る。フー。これから毎日大丈夫かな??仕事に集中できるかな‥‥‥‥っとか不安がよぎるが、その数十倍‥‥‥これから先にもっと未知な世界に連れて行ってくれるのでは‥‥‥‥っという期待が大きすぎてワクワクしている自分がいて自分が信じられなくなる‥‥‥‥‥‥‥。


「龍輝?」

「‥‥‥‥あっ。何?」

「いや〜!何?じゃないから100回は呼んだよ!このキョリで!」

「さすがに100回はウソだね!!」

「フフフ。ウソだけど。 まぁーいいや!!よし!食べよう。食え食え!」俺の前に美味しそうな料理がのった皿を並べる。

「未来は、今は付き合ってる人いないの?」

「うぅーん??いない。ってか一度もない。」

「えぇ?」

「一度も付き合った事はない。」

「嘘だ!」ビックリして大きな声がでる。未来が人差し指を口元に当ててシーっと言ってから

「嘘じゃない。まぁ‥‥‥セフレ?みたいな人は何人かいたけど‥‥‥3年ぐらいそれもいない。」

「‥‥‥‥‥‥そっかー。」付き合った人がいないのは嬉しいけどセフレっと聞いて‥‥‥‥落ち込んでいる自分もいた。セフレかー当たり前だけど、未来はそういう経験があるのか‥‥‥‥‥。

「未来はいつ‥‥‥‥その、あの、‥‥‥‥‥」聞きたい事はあるけど、はっきり言えないからシビレを切らして未来が聞く。

「何?」

「‥‥‥‥‥だから、その‥‥‥自覚した?」はっきりは言えなかったけど未来は察してくれた。

「あぁー。男が好きだといつ自覚したか?」

「‥‥‥‥‥うん。」

「‥‥‥‥中1の夏ぐらいかな。」

「ふーん。‥‥‥‥‥‥。」中1かーたぶん兄ちゃんかな‥‥‥‥‥。

「稜輝じゃないからな!!」心の中をよまれたみたいで、ビックリしてバッと顔をあげて未来を見る。

「フッ。考えが透けてる。そんなんじゃビジネスでも、よまれるからやめてね!」ってニヤって意地悪っぽく笑う。

「お前は?」っと真剣な顔で聞いてくる。

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」聞かれると思わず絶句してしまった。

「あぁー。やっぱいいわ!スマン。」

自覚って‥‥‥‥考えてから話す。「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。自覚してはいけないと思ったのが小学5年生。」

「ふーん。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

「それから、ずっと自覚してはいけないと抑えてきた。今も‥‥‥‥‥‥‥。自覚してもいいのかもわからない。‥‥‥‥‥‥。こわい。」今の正直な気持ちを伝える。

「‥‥‥‥‥。会社のこと、親のこと、いっぱいかかえてるからな‥‥‥‥‥‥。取りあえずは、特別なヤツにだけさらけ出すことからはじめたら??じゃないと、お前の心が死ぬぞ!!」

そっかー。みんなにカミングアウトしなくても良い。そんな考えもあるのかと心がスーっと軽くなっり自然と涙が溢れる。

誰かにさらけ出しても良いのだろうか‥‥‥‥‥‥長年、見ないようにしまい込んだコレを出しても良いのだろうか‥‥‥‥‥‥‥。誰かって未来しかいないけど‥‥‥。




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