ケータイのアラームで起きる。
朝か‥‥‥‥‥。頭をグシャっとかく。
はぁーいろいろ考えて、なんかモンモンとして寝れなかったなー。
シャワーを浴びて出勤の準備を整えて一階のロビーに降りると‥‥‥‥‥。
未来がソファーに座っていた。
「よっ!おはよー。」
ふつうやな‥‥‥‥‥。
「おはよう。」コッチは寝れなかったのに‥‥‥‥っと未来をじーっと見る。
「なに?」
「なんにも‥‥‥‥。」
「はぁー。」
えっ。ため息‥‥‥。呆れられた?どうしよう…‥。
「どうせーキス?未来はどういうつもり?未来はからかってるとか‥‥‥‥一晩中‥‥‥モンモンってしてたんだろ??」
ガシガシっと頭を撫ぜられる。
「‥‥‥‥‥‥悪い??」
「フッ。悪くないけど、教えておく!俺はお前が好き。高校の時には好きだったよ。キスはしたくてした‥‥‥‥‥‥」
「えっ。えぇー。」
「うるさい。ここロビー。」
ロビーに人がいなくて良かったー。
「たぶん‥‥‥お前も俺が好きだろう?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」
「分かってる。稜輝と親父さんの事もあるから他言はしない。2人のヒミツにする。」
「‥‥‥‥。うん。俺も‥‥‥‥」
「うーん??俺もなに??」ニヤニヤする未来にちょっとイラっとするが‥‥‥‥俺も伝えたかった。
「‥‥‥‥‥俺も‥‥‥す‥‥‥き。」
「フッ〜。よくいえました。」また、頭を撫ぜられる。長年の何かがおちた気がした。
「でも、会社‥‥‥‥‥。」
「分かってる。会社も2人の事も守ろう。」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥うん。」
「よし。行くぞ!!」
颯爽と歩く未来の後をチョコチョコ歩く。
「行ってらっしゃいませ。佐々木様・一橋様。」コンシェルジュが頭を下げながら言う。
「「行ってきます。」」
マンションを出て未来が急に止まるからぶつかりそうになる。
「車ってどこ?」
「あ〜。昨日はタクシーを使ったから‥‥‥車はアレ」っと指を指して教えてる。
車の運転席から運転手の佐野さんが出てくる。
「おはようございます。」
「おはようございます。紹介します。今日から俺の第1秘書の佐々木未来さんです。」
「佐々木です。よろしくお願いします。」
「佐野です。よろしくお願いします。」
挨拶が終わり車に乗り込む。
未来がタブレットを見せてくる。そこには各部署の課題が示され打開策も示されいた。
「コレって‥‥‥‥‥?」
「3年間。稜輝が練った案だよ。」
「兄ちゃん‥‥‥‥。流石だな。」
「俺も一緒に考えた。」
「えっ。」
「当たりまえだろ。実際に会社や従業員を動かすのは俺と龍輝だ。自分が納得した策じゃないと動かせない。」
「あぁ~。そうだな。3年前から考えてくれてたんだー。ありがとう。」3年間‥‥‥‥わけもわからずに走っる事しか出来なかった自分が小さく思えた。
「おぉー。稜輝は会社とお前のためだけど、俺はお前のためだけにしてる。」未来が何かを察して俺の左手を握る。
「‥‥‥‥‥ありがとう。」なんか照れてしまって顔が熱くなるのを感じた。
未来が隠さずに気持ちを伝えてくれる事が嬉しい。
本音を言ってくれる存在がいる事は大きいな‥‥‥‥。