未来にガッチリ掴まえられているので‥‥‥‥動けない。嬉しいけど‥‥‥‥シャワーしたい。
「未来、シャワーしたい。」
「一緒に?」
「ブっ‥。1人で!」
「じゃー今日は泊まってくれる?」
「‥‥‥‥‥‥。うん。」今日は土曜日だし‥‥‥良いよな‥‥。
「じゃーシャワーして来ていいよ。」
「うっうん。してくる。」
立とうとして力を入れたけど、立ち上がれなかった。
「えっ‥‥‥‥アレ??」
「痛いか?」
「痛くはない。力が入らないカンジ。」
「シャワー俺が入れる。」
「いや‥‥‥‥大丈夫。立てる。」
「ダメだ。」
「だいじょう」言い終わる前に未来に抱えられる。
洗面所まで連れて行かれる。
「ごめん。自分を抑えられずに加減が出来なかった。」未来はいつもの笑顔がなくしょんぼりしていたので慌てて言う。
「大丈夫。どっこも痛くないから。」
そう言っているうちに1枚だけ身につけていたTシャツを脱がされる。いつの間にか未来も脱いでいて手を引かれて浴室に入る。
頭のてっぺんから足の先まで丁寧に洗われる。時折、丁寧に洗われすぎて声が漏れてしまったが何とか反応しないように耐えた。はぁ~。
未来に抱っこされるように湯船に浸かる。
無言だけど‥‥‥何ともいえない満たされた時間が流れる。
「何があっても離さない。龍輝も何があっても離れるなよ。」
「‥‥‥‥‥‥。」会社の事があり即答できなかった。
「わかった?」
「うん。」
未来が肩に顎を乗せて後からギュっと抱きしめる。
俺が思っていた事と同じ事を耳元で呟く。
「このまま時間が止まってほしい。」
コクンっと頷く。
お風呂からあがり未来の服を着る未来に包まれてみたいで良い。毎日、着て寝たいな癒されたい。未来には言えないけど。
「はあぁぁぁぁー。良い!俺の服を着てる龍輝!なんか俺のみたいで良いな。毎日、着てくれ。」
「ブッワハハハハハハハハ。」
「バカにした?」
「いや〜。同じ事を思ってた。」
「‥‥‥‥‥‥。かわいい。」頭をなぜられる。
「お昼どうする?」
「デリバリーにしよう?今日は1日中ずっとイチャつくから。」
ブッーー飲んでいた水を吹き出しそうきなった。
「大丈夫。今日は無理させないから。ただただイチャイチャする。」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」
宣言通りただただイチャイチャして過ごした。
翌日の朝も未来にガッチリホールドされている。
もう少しこのままでいたいけど‥‥‥今日はかえらないとな明日は朝イチで親父‥‥‥社長に話をつけないといけない。