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海 その4 酔拳VS猫兵器

私「はえっ?」


 私が起き上がると、海の砂場で寝かされていた。


女神「ぐがー! すぴー!」(爆睡)


私「ちょっちょっと! どうなってるの!」


女神「うーん? なんじゃい?」


私「なんじゃいじゃないよ! ボクたちは今どこに……はっ!?」



おじさん(ナンバー1)「げへへへへへへへへっ。ようやく目覚めたようだな。エッチな格好をした巨乳の女とボクッ子ちゃん」



私「なっなんだよ! あんたたちは!」


おじさん(ナンバー55)「俺たちは宇宙人から逃れて、島で暮らしているおじさんたちさ。おたがい個々に名前があったんだけどよぉ。もうどうでもよくなっちまって、みんなおじさんって呼んでるぜ」


私「ボクたちを罠にはめたの!」


おじさん(ナンバー58)「そうさ。この小さいおじさんに女装してもらってな。メタボでおなかが出てるからちょっと心配だったけど、うまくだませたぜ」


私「ボクたちにエッチなことをするつもりなのね!」


おじさん(ナンバー39)「いいやしないね! それよりももっと残酷なことだ!」


私「拷問とかするつもり! 人の痛みを見て楽しむつもりなんだろ!」




おじさん(ナンバー46)「そうさ! これから俺たちはどう生きればいいか! それを教えてもらうぜ!」




私「へっ? それどういう意味?」


おじさん(ナンバー99)「これからの俺たちの『老後の心配』さ! 賃貸マンション借りようにも、年齢で大家にはじかれちまって住処すらありゃしない! お金だってギャンブルに使っちまう! しょうがないから宇宙人から身を守るために、裸でこの無人島にたどりついたが、餌がどんどんなくなっちまう! おじさん多いからな! 話もつまんねぇんだよ! みんな若い頃の自慢話しかしねぇ!」


私「はっはあ?」


おじさん(ナンバーゼロ)「だからお前たちには、果物で作ったジュースでも飲みながら、俺たちの不安を解消するためのアドバイスをもらう! 




――俺たちは、これから、どうすればいいんだ!!!!」(心の叫び:誰か助けて)




私「役所に行って生活保護してもらえよ!!」


女神「このままじゃ、いかん! ほれっ!!」


私「うぐっ?」


女神「さあ、あの宇宙人を素手で八つ裂きにしたように、おじさんたちに制裁をくわえてやるんじゃ!!!!」


私「ごくっ、ごくっ、ごくっ、ごくっ……はあああああああああああああああああああああはちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」(酔拳発動)





小さいおじさん「うえええええええええええんっ!!」


リアナ「どっどうしたの? 泣かないで。宇宙人たちがやってきちゃう……」


小さいおじさん「ぼくの大切なおもちゃ(大人の)をママが全部捨てて、働いてこいってうるさいから、家出してきたんだぁぁぁぁっ!! やけ酒してたら、迷ってここで寝ちまったよぉぉぉぉっ!!」


真田「子供部屋おじさんか。飲めなかったから、倉庫にしまっといた酒飲んだのね」


リアナ「えっ? 真田ちゃん。お酒飲まないの?」


真田「飲めないでしょ? まだ16歳よ」


リアナ「えー意外ー」


真田「私をなんだと思ってるのよ」



小さいおじさん「もう俺はママを捨てる! ここに新しいママがいるからな! ママぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」(外に出る決意)


リアナ「えっ? きゃん待って! こないで!!」


真田「おらっ!!」(優しいふれあい)


小さなおじさん「ぐはっ?」(あの世へ)


真田「ったく。早く捨てよ……」


宇宙人『クルルルルルルルルルル……』


真田「あー。やっぱりきゃちゃうよね」


リアナ「どうしよぉ」


真田「しょうがない。さっさとここを捨てて逃げ……」


 建物の爆発音。


リアナ「あれは……猫美ちゃん?」



猫美(両手にビッグマグナム)「ひっく、ひっく、ふにゅう~」(訳:にゃああああはっはっはっはっはっはっはあああああああ! よくも俺様を復活させてくれたなぁ~。貴様らをひき肉のミンチに変えて、おいしく食ってやるぜぇぇぇぇぇぇぇっ!)



真田「あっ! あの猫、倉庫にあった酒全部飲んでる!」


 猫美、宇宙人をみんなミンチに。


猫美「ふにゃっ! ちゅ~る」(訳:おっやぁ~? なんかええ匂いがするぞぉ~? こりゃおいしそうな女の子の匂いだぜっ! にゃっはぁぁぁぁぁぁぁっ!!)


 猫美、空を飛ぶ。





私「はっあっ……もっとちょうだい」(謎のお姉様キャラ)


女神「いや~よくやった。おじさんたちはみんな肉塊になったぞい」


女神「よしよし。肉を拾ってと。焼いて食うぞい」(破壊されたおじさんたちを採取)


私「もっと……もっと力がほしい……」(自分に酔ってるし、マジで酔ってる)


女神「わかったわかった。焼き肉やるから、待っとけ」(おじさんバーベキュー)


 猫美、空からふってくる。



猫美「ふにゃあっ!」(訳:ふっにゅううううううううううっ! おっとおっと! これはこれは! おいしそうな女の子がいるじゃねぇか! 臭いほうの女はどうでもいいとして、お前を今からひき肉にして食ってやるぜっ!)



私「あら――餌がきたわ」(猫美とは逆方向で言ってる)



猫美「ふにゃん。あそぼ」(訳:にゃはははははははははははははははっ! 内蔵ぶちまけろやゴラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 死にさらせボケがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!)


私「かかってらっしゃい――子猫ちゃん……うっ!」


私「おえええええええええええええええええええええええええええっ!」(海でゲロ:二日酔い)


女神「やっべぇ! こいつら毛が多すぎて、食うことができんぞい! おええええええええええええええええええええっ!」(海でゲロ:口からおじさんたちの毛玉)



猫美「……くさいにゃ」(戦意喪失)





*猫美の翻訳:著者

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