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死者を“花”として葬る国
死者を“花”として葬る国
裃左右
文芸・その他童話
2025年03月21日
公開日
5,442字
完結済
この国では、死者は花に変わり、遺された者たちの祈りを受け止める。 主人公の少女・想花(そうか)は、一週間前に母親を失い、深い悲しみに沈んでいた。母親は通勤途中に事故で亡くなり、想花が病院に駆けつけた時には、すでに赤い花となって「壊れた時計塔」に飾られていた。想花は、母親との最後の日々に後悔を抱え、喧嘩別れしたまま「いってらっしゃい」を言えなかったことを悔やんでいた。 青い蝶。彼らは生きた人間の「負の感情」を食べ、前向きに生きられるように導く存在だ。しかし、想花は自分の悲しみを奪われることに抵抗し、蝶を振り払い続けた。彼女は、母親への想いを忘れたくないと願う。 ※主題小説コン葬華参加:テーマ『葬華イラスト』

死者を“花”として葬る国

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