害獣と呼ばれる怪物と戦う主人公、真継雪兎の物語。 彼の武器はドラグリヲ。竜を思わせる機影ながら、刃や砲が装備された体はまさに全身凶器。 それを駆使して命を燃やし、半ば自暴自棄を思わせるように全力で戦う雪兎の戦い方は凄絶そのもの。その大迫力の暴れっぷりに引き込まれます。 一方でアクセントになるのは相棒のアンドロイド「カルマ」。 彼女の仕草は可憐でありつつ、健気かつ合理的に彼をサポートします。その愛らしさと時に見せる必死さもまた魅力の一つ。 荒廃した世界で戦うSFアクションがお好きな方にオススメです。

命を削りながら、孤独に戦い続ける雪兎。 そんな彼を冷静かつ健気に支える、ＡＩの少女・カルマ。 そして、傷ついた雪兎の心に深く寄り添う少女……哀華。 過酷な戦場の中で見失われた温もりを、ひとつずつ取り戻していく。SFアクションの迫力と、繊細な人間模様のどちらも味わえる物語です。胸の奥に残る余韻が、ずっと消えません。