日本全土で語られる妖怪。
九州では「磯女」とも呼ばれ
江戸時代の絵巻物「百怪図鑑」や
石燕の「画図百鬼夜行」などでは
巨大な蛇体に女の顔を持つ姿で描かれ、
常に髪が濡れているとされる。
…江戸時代の文久2年、
越後国と会津の境にある川岸を
若者達が舟をこいで渡ろうとしたところ"
川の真ん中で髪を洗っていた
濡れ女に遭遇してしまう。
若者たちは慌てて逃げ出そうとするが
濡れ女の尻尾の長さは327メートル。
つまり現代で言うところの巨大船舶ほどもの巨体であったため
ただの一人も助からなかったという。
また島根県の濡れ女は「牛鬼」と呼ばれる巨大な怪物と
タッグを組んで出現するとされ
濡れ女が人間に自らの赤ん坊を抱かせて身体の自由を奪い、
その隙に牛鬼が犠牲者を食い〇すのだという。