「私は、魔法書の精霊なの。
この魔法書を守る為、使用する資格を見極める為、使用者のガイドをする為、その目的で、私はこの魔法書に宿った精霊なの。」
「最後の使用者は、賢者さま。
勇者と共に魔王を倒したの。
だけどその後に、この魔法書を封印して私は、託されたの。
あれから、どの位の年月が経ったの?。
封印場所が暗くて、かべに染み込んだ雨垂れを見詰めるだけの毎日なの。
少し寂しいの。」
「賢者さまが言うには、この魔法書は、[ 禁断の魔法書 ] らしいの。
全ての魔法威力がMAXになる魔法や、女の子をムフフにする魔法、世界を一瞬で破滅する。または、再生する魔法が書いて有るらしいの。
とても怖いの。でも寂しいの。」
「この封印の間は、何時も色んな人々が来てくれるの。でも、誰も気付いてくれないの。
少し寂しいの。でも、我慢するの。本当の勇者や賢者さまが、来てくれるまで待つの
でも、気が付いてくれるかな?・・・。
ここは、初心者が最初に通される初心者ダンジョンの入り口の待機場所。まして、入り口に向かって背になる場所。
どんな才能の方でも、レベル1の人には、気付いてくれる訳が無いの。
レベルが上がれば、此処には、絶対来ないの。
あの賢者さま、何を考えているの。・・・ばか」