アーシャハの事 大好きって言って
いつも髪の手入れしてくれたり お菓子を焼いてくれたり
優しい私の兄さん うふふふ
「あ!きた!」
「勝者さま この度はおめでとうございます」
にこやかに微笑むナジュ 営業用スマイルともいふ
「この楽師が 貴方様のために 夜のひと時をお慰めするために
曲を奏でに参りました」
「今宵は ゆるりとお楽しみあれ・・」
しゃらーん ウードを奏でるナジュ
うっとりと聞いてるアーシャハ
炊かれる香の甘い香り…
む‥これは? ああ 眠りの粉じゃないか?
私たちはこの手のものなど 効かないが
だな・・・軍で 毒に身体を慣らす訓練をうけてるから・・
「ナジュやアーシャハは…」
「す~~す~~~っ」ナジュ 「く~~んあ、兄さ‥」アーシャ
「あ、いちころ・・・寝ちゃった・・・」
「なるほど
ナジュに悪さをさせないための手か…」
「なんて せこい! ああ、獲物さんまたは景品ことナジュが
気持ちよさげに ぐっすり寝てて 悪さし放題なのに…」
「こっちは縛られて‥悪さが出来ん!」正直なファイナスの本音が口からドバっと
瞳からはきらり~んと輝く、嘆きの涙?
「なんて奴だ! ファイナス 見損なったぞ」怒鳴り散らす西の軍団長
「何を言う 本音は同じ事だろうが!西の団長!」ファイナス
「それに貴様が用意した その鎖はなんのためだ!!」「うっ!!」
ある意味、男達の本音が駄々洩れ中~~~~☆
二人が揉めてる頃
ナジュは さっさと女官たち数人に運ばれて 部屋から退去
アーシャハは 愛しいナジュ兄さんの夢を見てたとさ…
完 第二章 傾国美人は美少年(予定)