「最近では 舞も踊り 更には…あの美貌
異国の外交官達への歓迎のための大事な宴の人気者 ですものね」
若い女官たちが大騒ぎしては話していたのだった。
で・・
「奴隷の僕に 護衛用の奴隷兵士をつける?」
ナジュ・・彼は怪訝な顔をして答える… (奴隷に奴隷をつける?)
「細かい用件も頼んでいいって…」と女官長
「そうなんですか?」ナジュ
「ええ、そうなんだよナジュ
「なんでも、親衛隊長が直々に選んだらしいね」女官長
「え、あの人が 親衛隊長が?」微妙な表情を見せるナジュ
「 先日もその前も異国のお菓子に美味しい果実に
高価で珍しいお茶の葉に勉強の本だろう」ニコニコしながら女官長が言う
「それから 最新の楽譜やら・・」
「親衛隊長 彼、本人は来ないけど・・彼からの贈り物が ナジュに多いね・・
かなり気をつかってるみたいだけど・・」女官長
チラリとナジュ、ナジュサアナを見る女官長
「それから これ 絵本もプレゼントで預かっているよ」
ポンと絵本を手渡す
「これ、 僕が欲しかった白銀のケンタウロス」ナジュは頬を赤くして嬉しそう
「魔法使いの弟子のわん子と目つきの悪い少年アーシュの御話」ちょっぴり嬉しそう
「で、こちらが彼・・」と紹介される
片方のみの目 しかし…
「ま…まさか?兄さん 」
奴隷兵士 彼は死んだはずの大事な長兄によく似た男だった?