ホフゴブリンを倒したあと、ルナは再びステータスを確認した。
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名前: 猫神ルナ
レベル: 10
登録者数: 15,000
同接: 305
Vスキル: 配信(Active)
アナリティクス
攻撃力: 100 (+305)
防御力: 148 (+305)
素早さ: 148 (+305)
スキル: ネコ発勁(はっけい)、にゃんこ百烈掌
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「レベル10になりましたにゃ!攻撃力や防御力も、ものすごく上がってる気がしますにゃ!」
木漏れ日の下、ルナは魔石(大)を手に微笑む。
ゴブリン、ホフゴブリンとの死闘を乗り越えた今、その成長は明らかだ。
にゃん民: おめでとうルナちゃん!
にゃん民: ネコ発勁に続いてにゃんこ百烈掌も使えるとか胸熱
にゃん民: さっきの戦闘、マジでリアルだったな…鳥肌立ったわ
「みにゃさんも、初めて来てくれた人たちも、本当にありがとうございますにゃ!
みんなが見てくれるおかげで、私、こんなに強くなれましたにゃ!」
ルナは両手を胸の前で合わせ、感謝を込めて微笑む。
にゃん民: 頑張ったよルナちゃん!こちらこそ面白いもん見せてもらった
にゃん民: やっぱり同接で強くなるとか異世界チート過ぎw
にゃん民: 俺も途中から来たけど、想像以上にガチで戦ってて感動したわ
新規で来た視聴者からも、「いやー、噂どおり面白い」「次も見ようかな」という声がちらほら上がる。
「本当に、みにゃさんたちのおかげですにゃ。
同接が増えれば増えるほど、私が強くなれるなんて最初は半信半疑だったけど、こうして証明されましたにゃ!」
ルナは少し誇らしげに胸を張る。
痛みはまだ残るが、勝利とにゃん民たちの存在が心を温めてくれる。
「これからも、私は異世界で頑張りますにゃ。
みんなが見てくれるから、私は負けないにゃ!」
コメント欄は「おつルナ!」「次も見るぞ!」などの声で賑わっている。
その時、後ろで静かにしていた少女が、恐る恐る声をかけてきた。
「あ、あの……すみません。」