だめ押しのように言ったあの言葉で
週末に荷造りの手伝いに行く
約束をしてあの日はとりあえず帰って来た。
二人に報告すると大喜びだった(苦笑)
俺以上に喜んでないか?
と思う程だった。
そして、今日は約束の週末。
本格的な引っ越しはまた、後日にするとして
必要最小限の物だけを運ぶとにした。
元々、部屋は余ってたから
そこを
俺の部屋の隣だ。
『改めて、
お世話になります。
よろしくお願いいたします』
緊張しているのが隣にいてわかる。
綺麗なお辞儀をしているが手と声が震えている。
「そんなに畏まらなくて大丈夫よ」
妻も
『ほら、二人は俺達を受け入れてくれてるって言っただろう?』
震えている手を握ると少しだけ緊張が
「仲良しで嬉しいわ、
後、敬語はなしね」
語尾に音符が付きそうな程弾んだ声で言う妻に
俺は内心で苦笑した。
「じゃぁ、俺のことは
俺達は幸せだよな。
『わかった、#蒼介__そうすけ__#さんに対して敬語は
外せないけど二人には頑張って……みる』
今日は
遙緋_《はるひ》はかなり張り切ったらしく
何時も以上に豪華な料理が食卓に並んでいた。
『張り切り過ぎだろう』
「あら、家族が増えるんだから
これくらい、豪華にしなきゃ」
俺の抗議の言葉もなんのその。
昔らから勝った試しがない。
『それもそうだな』
祝い事は豪華に。
翌日が休みってことで四人でかなり遅くまで飲んだ。