寝るポジションでひと悶着在り、結局ニーナさん、真琴、俺の並びで落ち着いた。
最初はなぜかニーナさん「真ん中が良い」って言っていたけど……
取り敢えず真琴が物理で黙らせていた。
ちょっと恐い。
そして俺の目の前では何故か顔を赤らめメチャクチャ腰に響く卑猥な声を上げる真琴がいるのだが……
眠れる訳ないよね!?
「あん♡ちょっ、ちょっとニーナ、あう♡んんん♡やあ、あふん♡」
うわー、ニーナさんテクニシャン……って、何で真琴のおっぱい揉んでいるのかな?
クッソエロいんですけど!?
「んふふ♡真琴かわいい。ねえ、キスしよっ♡」
「んん♡……ああ♡…んあ♡……ちょっ、だめ、うあ、舌は、あんっ♡」
うう、頑張れ俺の理性!
くうっ、俺今物理的に立てない。
腰を屈んで我慢しているよ!?
※※※※※
結局俺はほとんど眠れず、最悪のコンディションでの目覚めになった。
早急に対策をしなければ。
理性もだけど、真琴とイチャイチャできない。
俺もう我慢の限界ですからね!?
トイレでしばし時間を過ごす俺。
ふう……………あっ、消臭スプレーしとこうっと。
※※※※※
「あの、誠、おはよう」
「まことー、おはよう♡」
妙に顔艶の良い二人が俺に朝の挨拶をしてきた。
俺は今顔を洗い歯磨きをしているところだ。
何故か置いてある男性用の化粧水を馴染ませていた。
気持ちいい。
「じゃあさ、まずはこの化粧水だね。うーん、良いセンスだね。いい匂い」
「うん、わたしこれ好きなんだよね。……誠も好きみたいだし♡」
思わず吹き出しそうになってしまう。
ああ真琴、可愛すぎる。
てきぱきと朝の準備をする美女二人。
何という幸せな光景なのだろうか。
俺は取り敢えずキッチンへと足を運び朝食の準備に取り掛かる。
今日からお弁当は3個必要だ。
洗面所から聞こえてくる美女たちの笑いながらささやき合う声に、俺はとても癒される。
きっと今日のお弁当は美味しいはずだ。
「おーい、ご飯食べよ。今日は鮭も焼いたからね」
「「はーい」」
※※※※※
準備が整いいよいよ仕事だ。
真琴は可愛らしい軽乗用車に乗り込み出かけていく。
もちろん行ってらっしゃいのキスは絶対にする。
「んもう。もっとしたくなっちゃう♡」
「うぐっ、気を付けてな」
「うん♡」
役場は8時15分からだけど、何故か神様パワーで記憶や経験があるものの心配していた真琴は早めに出ることにしたようだ。
俺達も軽トラックに二人乗り込みエンジンをかけた。
ニーナさん、いや新菜も車はあるのだが……
同乗が良いらしい。
「誠、行こう。私今日初めてだからちょっと緊張する」
「うん、実際行ってみないとわかんないしね。俺がフォローするよ」
「うん。お願いします」
さあ、新しい生活の始まりだ。