【オタクとギャル】
「ねえねえオタクくん、なに読んでるの~?」
「こっ、これは『なんか気が付いたら異世界転生してた』ってラノベで、戦闘描写も素晴らしくヒロインも非常に可愛くて……」
「これでも食らえや!!」
「ぐはああああ『オタクに矢刺しギャル』かよコイツ!!」
【お祓い】
「あの、神主さん……僕、お祓いを受けるの初めてなんですけど……」
「そうか……ワシもお祓いをするのは初めてじゃ」
「オッ、オレモ祓ワレルノ初メテェェェェェ!!」
「えへへっ……なんだか僕たち3人、気が合いますね……!」
【スイカ割り】
「左! もう少し前! よし、そこ!」
「……えいっ! やった、割れたぞ! さあ皆で食べ」
「後ろ!! 後ろ!!」
「しまった、今のスイカは残像かっ……!!」
【怪談話】
「えー、これは私が実際に体験した話なんですがね…….」
「おお、怖そうだ……」
「私が子どものころ住んでいたプリティーセクシーポヨンポヨン村では昔から恐ろしい風習が……」
「待って待って話が入ってこない」
【夏祭り】
「ねえユウく~ん、かき氷買ってきたよ~!」
「やったぁ、ありがとうエミちゃん!」
「かき氷のシロップはみんな同じ味だから、全種類を少しずつ混ぜた特製シロップにしてもらったの~!」
「わあ、キレイなドブ色~!」
【夏祭り②】
「ねえユウく~ん、あたしお面ほしい~!」
「うん、いいよエミちゃん!」
「ごめんくださ~い! お面くださ~い! なんちゃって~! キャハハハハハハ㈲ハハハハ!!」
「エッ、エミちゃんの笑い声の中に有限会社が!?」
【夏祭り③】
「それにしてもお祭り会場は暑いねエミちゃん……」
「そうだね…….あっ、ねえユウく~ん! 熱中症ってゆっくり言ってみて~?」
「うるせえぇぇぇ口だなぁぁ……俺がぁ塞いでぇやぁるぅよぉぉぉぉぉ……」
「『ねえチュウしよう』をオラオラ系彼氏バージョンで!? でもゆっくりなせいで知能低めの巨人みたいだから死ぬほどキュンとこない!!」
【流しそうめん】
「いくわよ~、それっ!」
「うわあ、いっぱい流れてきた!」
「いま流したのは人を殺めてしまった罪深き麺たち。次に流すのは主君を裏切った不届き者の麺たちよ」
「島流しそうめんやめてって毎年言ってるでしょお母さん」
【新幹線】
「あっ……すみません、倒してもいいですか?」
「ええ、いいですよ」
「なら、おのぞみ通り……くたばれオラァッ!! なっ……ひかりの速度で繰り出される俺の打撃を止めただと!?」
「うふふ……遅すぎて『こだま』かと思いましたわ」
【花火】
「花火さんにインタビューです!」
ヒュウゥゥゥゥ……
「朝はパン派ですか? ご飯派ですか?」
ゴハアアアアアアアアアアアン!!!