先日メルの店でミミが安心して休むために必要な薬草を使用した治療法を教えてもらった事と、現在仮設の療養部屋を造ってもらう事をアレフさんが領主様に交渉している事をミーザ達に話した。
ミミにはまだ話していないがこれには理由がある。薬草の調合はともかく、入院の為の療養部屋の建設計画は頓挫してしまう恐れもあったからだ。
もちろん、ミーザやギベルトにもまだミミには話さないようお願いはしてある。
今日は詰所に診断書を持っていく予定だし、そこで現在の仮設療養部屋の話を聞いてみようと思う。
「それじゃあ行ってくる」
「はい、お気を付けて」
ミミにそう言われ、俺は無言で頷き、足早に詰所に向かう。
詰所に到着するとすぐにアレフさんのいる執務室に案内されジェスチャーでソファーに座るよう促される。
アレフさんもソファーに座ると俺は早速診断書を提出する。
「とりあえず今週分の診断書をお持ちしました。また確認をお願いします」
「うむ、分かった」
「あの、それで仮設部屋の話はどうなりましたか?」
「うむ、とりあえず君より渡された図面だが今一つ分かりにくく、設計士の者に改めて任せてみたが……」
ああ、すいません、とりあえず診療所の間取りを参考に自分なりに図面を引いてみたけど分かりにくかったんだな。
「それで、新たに作り直してもらった図面なのだがまずは見てくれたまえ」
「これは……すごい、俺が考えている間取りをここまで正確に読み取ってくれるなんて」
当たり前だがこの図面は俺が書いたもと比べると段違いでいいが、それに加え、俺が考えてくれた間取りを正確に読み取ってくれており、この通りに造ってもらえるならとりあえずの仮設の療養部屋としては言う事がないな。
「いかがか?」
「はい、この間取りなら俺の考えに沿っているし、とてもありがたいです」
「そうか、それでいつから人夫を派遣すればよい?」
「え?派遣?」
今、人夫をいつ派遣するか聞いてきたのか?俺がいつ頃にしようか考えているとアレフさんが俺に声をかけてくる。
「とりあえず人夫の方は私とゴル殿で、この部屋の規模に会った人数は揃えられるからあとはそちら次第だ」
図面を見せたのも言うならば最終確認の側面があったのか、だとすればすぐにでもしてもらおう。
「それなら……」
俺は工事をして欲しい日程をアレフさんに伝え、アレフさんより返答を聞く。
「分かった、君の言うようにその日に派遣するよう手配しよう」
よし少しづつ話が進んでいる。帰ったらミミにも話そう。