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第5話 世はまさに大農業時代

「世はまさに大農業時代──ッ!」


:おう、どうした

:なんだ、いつものスレ主か

:さて、昼メシ何食べよ

:もうちょい触れてあげようやw


 口ではふざけつつも、俺が探しているのはさっきも言った通りゴブリンのタブ。


 魔物一覧をずっも探しているのだが、如何せん数が多く、なかなか見つからない。


「っあれ? なんか魔物の文字濃くなった?」


 ある一定までスクロールすると、灰色だった魔物の名前が一段と濃くなり真っ黒に変わった。


 なんだこれ。


:あれじゃね? 灰色の文字のやつは『まだ使えませんよー』的な

:ありえる

:なんかダンジョンのレベル的なのがあって、それが上がれば上がるほど出せる魔物が増えるとか?

:うっわもうそれやん

:確かに初っ端からドラゴン出せたら、全世界のダンジョンがドラゴンだらけだもんなww

:地 獄

:レベルもあるか探してみたら?


 賢いスレ民の意見に従い、一旦その『ダンジョンレベル』なるものがあるのか調べてみることに。


 といっても、ぱっと見た感じ無かった気がするけどなぁ。


 そうは思いつつもいろいろ探してみる──が、やっぱ無い。


:無いな

:無いね

:諦めるかスレ主


「おいお前ら。せっかく賢いと思ったのに、諦めるまで早いって」


:そう言ってもなぁ

:時には諦めも肝心

:あれ、そういえばその管理者ボードのいっちばん最初にある【無名のダンジョン】ってやつさ……

:うわ、マジだ!!

:あの反応する真っ黒の文字だwww

:いや気づかんて……

:ってか【無名のダンジョン】ってパワポすぎるだろ()


 うわぁ……それは気づかんやろ……もっと主張してくれよ。


 それはそうと、俺は早速【無名のダンジョン】をタップする。


 すると──



──────────


無名のダンジョン(変更可) Lv.1


魔物レベル

罠レベル

ダンジョンステータスを更に表示........


──────────



「ゲームかな?」


:草

:その通りすぎた

:全部見せなくて省エネしてんのほんまおもろいw

:文言さえ違かったらよく見るのにな()

:最強スキルのはずなのに面白さもあるとか……チートかよ……


 試しにダンジョンステータスを全部表示してみると、それはもう物凄い量が表示された。

 だから、一旦見なかったことにして、すぐ閉じた。


 ダンジョンの名前も変えれるらしいが…………まぁ、まだいいか。


 とりあえずダンジョンレベルを上げてみたいところだが、どうすればいいんだろうな。


 こういう感じのゲームでよくあるやつだと、このダンジョンを発展させることがレベル上げに繋がるだろう。

 ただ、もし違ったら面倒くさいから、確定情報を得られるまではやりたくねぇな……。


 までも、これもどうせレベルの場所触ったらなんか出るんじゃね? 真っ黒だし。知らんけど。


 ポチッ

 ──ババババッ


「……俺、とりあえずいろいろ触っていこうと思う」


 やはり、いろいろ出た。


 『何をすればレベルが上がるのか』や、『レベルが上がったときの報酬』などが表示される。


:おー、やっぱレベル上がればいろいろ出来そうだな

:設置可能な魔物数とかも増やせるんだ

:エンドコンテンツすぎるって

:ワイもやりてぇー!

:一人占めずるいぞ!!

:この鬼! 悪魔! スレ主! ……ん?

:スレ主が悪口判定で草


「はっはー! 俺にはまだ、配信を止めるという手段を残してるからな? さみしいからしないけど」


:かわいい

:かわ

:ツンデレ

:ツンデレスレ主

:デレ主

:なにそのデレの王様みたいなの


「ははっ、死!」


:『ね』が無いだけなのに怖すぎる

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