「世はまさに大農業時代──ッ!」
:おう、どうした
:なんだ、いつものスレ主か
:さて、昼メシ何食べよ
:もうちょい触れてあげようやw
口ではふざけつつも、俺が探しているのはさっきも言った通りゴブリンのタブ。
魔物一覧をずっも探しているのだが、如何せん数が多く、なかなか見つからない。
「っあれ? なんか魔物の文字濃くなった?」
ある一定までスクロールすると、灰色だった魔物の名前が一段と濃くなり真っ黒に変わった。
なんだこれ。
:あれじゃね? 灰色の文字のやつは『まだ使えませんよー』的な
:ありえる
:なんかダンジョンのレベル的なのがあって、それが上がれば上がるほど出せる魔物が増えるとか?
:うっわもうそれやん
:確かに初っ端からドラゴン出せたら、全世界のダンジョンがドラゴンだらけだもんなww
:地 獄
:レベルもあるか探してみたら?
賢いスレ民の意見に従い、一旦その『ダンジョンレベル』なるものがあるのか調べてみることに。
といっても、ぱっと見た感じ無かった気がするけどなぁ。
そうは思いつつもいろいろ探してみる──が、やっぱ無い。
:無いな
:無いね
:諦めるかスレ主
「おいお前ら。せっかく賢いと思ったのに、諦めるまで早いって」
:そう言ってもなぁ
:時には諦めも肝心
:あれ、そういえばその管理者ボードのいっちばん最初にある【無名のダンジョン】ってやつさ……
:うわ、マジだ!!
:あの反応する真っ黒の文字だwww
:いや気づかんて……
:ってか【無名のダンジョン】ってパワポすぎるだろ()
うわぁ……それは気づかんやろ……もっと主張してくれよ。
それはそうと、俺は早速【無名のダンジョン】をタップする。
すると──
──────────
無名のダンジョン(変更可) Lv.1
魔物レベル
罠レベル
ダンジョンステータスを更に表示........
──────────
「ゲームかな?」
:草
:その通りすぎた
:全部見せなくて省エネしてんのほんまおもろいw
:文言さえ違かったらよく見るのにな()
:最強スキルのはずなのに面白さもあるとか……チートかよ……
試しにダンジョンステータスを全部表示してみると、それはもう物凄い量が表示された。
だから、一旦見なかったことにして、すぐ閉じた。
ダンジョンの名前も変えれるらしいが…………まぁ、まだいいか。
とりあえずダンジョンレベルを上げてみたいところだが、どうすればいいんだろうな。
こういう感じのゲームでよくあるやつだと、このダンジョンを発展させることがレベル上げに繋がるだろう。
ただ、もし違ったら面倒くさいから、確定情報を得られるまではやりたくねぇな……。
までも、これもどうせレベルの場所触ったらなんか出るんじゃね? 真っ黒だし。知らんけど。
ポチッ
──ババババッ
「……俺、とりあえずいろいろ触っていこうと思う」
やはり、いろいろ出た。
『何をすればレベルが上がるのか』や、『レベルが上がったときの報酬』などが表示される。
:おー、やっぱレベル上がればいろいろ出来そうだな
:設置可能な魔物数とかも増やせるんだ
:エンドコンテンツすぎるって
:ワイもやりてぇー!
:一人占めずるいぞ!!
:この鬼! 悪魔! スレ主! ……ん?
:スレ主が悪口判定で草
「はっはー! 俺にはまだ、配信を止めるという手段を残してるからな? さみしいからしないけど」
:かわいい
:かわ
:ツンデレ
:ツンデレスレ主
:デレ主
:なにそのデレの王様みたいなの
「ははっ、死!」
:『ね』が無いだけなのに怖すぎる