「スレ主とは、プロ建築士である。なお、資格と経験、参考書は皆無とする」
:おい
:プロとは
:アマチュア未満じゃねーか
:お前ら違うって、【プロ】じゃなくて【フ◯口】で不円光。円光は仏とかの頭にある後光のこと。それを"不"で否定してるから、ここで言う【プロ建築士】は【まったくすごくない建築士】ってこと
:っは──!!
:なんという高度なボケ
:めっちゃ博識ニキいるやん
「待ってお前ら、ボケてんだから分析とかせずにちゃんと罵倒しろよ。真面目な解析が1番心にくるんだぜ……」
脳のフィルターを一切通さずに喋ってたら、いらん方向にめちゃくちゃ解釈されてしまった。
というのも、俺はまだ自宅建設を諦めてないのだ。
「MyHomeくらいお任せじゃなくても作れちゃうって」
別にめっちゃデカくする必要もないし、災害対策や犯罪対策もしなくていい。
だってここは俺のダンジョンだからな。
:やべぇ、マイホームだけ発音いいのクソ腹立つ
:ワイもや
:理由は単純、言ってるのがスレ主だから
:完璧に理解したわ
:満点回答すぎる
:ってかスレ主マジで出来るの?
:素人の建築ほど怖いもの無いけど
「おいおいお前ら、家なんて何回見てきたと思ってるんだ……最悪、屋根と壁さえあれば見た目家だろ?」
見た目だけあればいいんだ。
極論、家なんて作らずその辺に荷物とか置けばいいけど、それは俺のこう……人間的なアレが許さん。
アレがね。うん。
だから、ハリボテでも作りゃいいんだ。
おっしゃ!! いける気がしてきたぞ!!!
:お、おう
:そう、か…………
:親が子を見守る気持ちってやつかこれが
:母さん、今まで苦労かけてごめんな──
:感謝しかないよ──
:……うん。疲れたなツッコむの
:諦めんなよッ!! スレ民が諦めたら誰も止まんねえからよッ!!!
:幼稚園かなんかなのか、ここはw
「…………ふぅ」
完成、かな──!!
:家(地面に転がる板)
:家(なお人の方がデカい)
:家(イェア!!!!)
:家(は?)
:家(ゴミと化した)
:知 っ て た を越えられることあるんや
「ふっ、お前ら……好きなだけ言いやがれよクソがあああああああ!!!!」
地面に落ちた屋根に、俺はドサッと崩れ落ち、悲しみと怒りの感情を拳に込めて殴る。
結局どうなったか、だって?
聞かないでくれよおおおおおお!!! そういうことだあああああ!!!
:さっ、切り替えよう!!
:おう次何する!?
:まだ農業しかやってねーぞスレ主
:あれをやったに含めるかすら怪しいけどなw
:全自動農業とか、マジでマイ◯ラでしか聞かないからな
「お前らもうちょい悲しもうぜ?」
人の心無いんか?
「くっ……まぁいいさ。いつかお任せでやらせよう……ってか、今何時?」
ダンジョン作ったのはお世辞にも早いと言えない時間だったので、もしかしてもう結構な時間か?
:ちょうど18時まわったとこやな
:↑えマジ!?
:おう、そんなに食いつくことか?
:ったりめーだろ!! 仕事終わりの時間ぞ!?
:サボリニキかいwwwww
:捕まってなかったんか!?
:リアル全裸待機は!?
:全裸になったのはワイの心だけ、ってな──
:………………
:………………
:………………
:沈黙は了承と取るで!?
:↑よくあるセリフだけど、今回はマジでなんの了承やねん
:長文ツッコミおつ
「んなら、時間も時間だし、続きはまた今度するか!!」
ちょうどキリもいいしな!
:終わり!?
:え、もう!?
:マジか……
:もうちょいしよーや!!!!
「おいおいお前ら…………配信が終わり帰るはホーム。
ニヤリと笑いながら俺は言う。
ふっ、こうしてるとスレ民をまとめるスレ主って感じがしていいな……!
:はよ終われ
:スレ行くわ
:スレ主何してんの?
「ぶっ飛ばすぞ?」