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第26話 スレ主、それはまた歴史を変える者

:うおおおおおおおおおおお

:安価きちゃああああああああああ


「さて始まりました! 『安価で世界の命運を決めよう大作戦』、略して安価な命!」


:史上最悪の略し方

:それはもう意味変わるんよ

:命を安く見るなあああああ!!!!

:↑世の中のダンジョン配信してる奴らに大ダメージで草


 安価で決めるとは言ったものの、ある程度のラインは必要だ。

 例えば『ビルを建築するかしないか』『受け入れ態勢を整えるか整えないか』など、必ずしないといけないものは安価関係なしで行う。


「とはいえ、まずは『居住区』だ。お前らに安価で頼むのは『その他』エリアだ」


:ま、それはさすがにな

:てか、何階建てにすんの?

:小部屋を大量に作る&超高層ビルじゃないと絶対足りねーよな

:桁が違うし


 そうなんだよな。

 8桁なんよ、8桁。マッジで想像がつかん。

 無駄な範囲が多いとはいえ、高校とかでも4桁人ぞ? 1万倍ぞ???


「ま、とりあえず触ってみるか」


 管理者ボードを開き、【魔物】をタップして、ゴブリンのタブまでスクロールす────


「待って。俺、今Bランクの魔物まで召喚できるようになったんだよな」


:おい待てスレ主

:い、いやいや……安心しろよお前ら。さすがのスレ主もそんなことはしない……しないよな?

:焦るな。一旦整理しよう。ゴブリンがEランク、ジェネラルがDランク、残るはキングとロード……待て待て待て待て!!!!!!!!

:↑1番焦ってて草

:ゴブリン系統は弱いとはいえ、それはジェネラルまで。キングはAランク、ロードはSランク……のはず

:嫌な予感がするのは俺だけか?

:ワイも

:ワイも

:ワイも


「あ、キングBランクだし、ロードもAランクなのか。もうちょっとでロードも扱えそうだな!」


:ヒャッハー!!!!

:いやっふうううううう!!!!

:キエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!

:いっっっええええええええええい!!!!!!

:あ、あ、あ…………ここでスレ主の4回に渡る奇声が回収してしまった…………っ


「つまり…………キングにマンション建設を任せられるってことだな!」


:お前マジでさ……

:スレ主くんさぁ……

:ほんまにさぁ……

:ガチで……

:いやほんとに……

:↑全員呆れてて草


 ゴブリンキング。

 体格からすでにゴブリンとは比べ物にならないほどデカい。

 当然ながらそれに比例して力も強くなっているため、マンションの建設がより効率的に進むのは間違いないだろう!!


 ふっ、これに気づくとは……我、天才。


:ゴブリンキングって、ゴブリンの統率能力が凄まじすぎてAランクパーティーでも討伐に苦労するって聞くのにな──

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