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第22話 タイムリミットは残りわずか!?


 「………………へっくち」


 さぶ……布団布団…………って!


 「寝てしまった!」


 飛び起きて周りをみたらライオンさん以外全員寝ていた。


 ゴリさんなんかお皿をもったまま器用に寝てる!逆にすごいな!?


 「みんな起きて!起きて!」


 {おはようございます、よく寝てましたね……そう言えばいい忘れたのですが、もしも時間以内にクリア出来ないのなら1人ずつ見せしめに殺していくのでご承知を}


 それをいい終わると中央の壁に{06:00}と青い光で表記された。


 てか見せしめに殺すって命をなんだと思ってんだ!


 「しまったカロ!」


 「ど、どうしましょう」


 「おで、寝るつもりなかっだど!」


 「スープに薬の匂いがした、たぶんそれだろう……ある程度時間経ったら起こそうとしたのだが……」


 薬?睡眠薬ってこと?


 効き目抜群すぎんだろ!!

 訓練始まって残り6時間って事は一日は軽く寝てる計算だよ!?


 ……アニメで良くある展開だけど本当にあるんだな……


 「……こういう嫌がらせは良くあるカロ」


 「まただど……」


 「相変わらずやり口が汚い」


 「私もあの人達は嫌いです」


 というか、みんなも知ってるのならそう言う情報は食べる前に言ってくれ。

 ……って!そんなことより時間時間!


 「どうする?残り少ないみたいだけど……」


 チラリと見ると刻々と時間が減っていってるのが見える。


 「そうカロね……とりあえずこっちはこっちで頑張るカロ、そっちも頑張るカロよ!」


 そう言って2人は走っていった……ん?え?つまりアドバイスなし?


 「とりあえず作戦会議ー!」


 「そうだな」


 「そうだど」


 三人でその場で座り、さっき食べたお皿やスプーンを使って配置を考え作戦会議!


 「まずみんなの詳細を聞いて思い付いた作戦があるからやってみたいんだけど……」


 一応頭の中で単純な作戦というかぶっちゃけ作戦と言っていいのか解らない考えはある。


 「いいぞ」


 「いいど」


 「即答!?でも、ありがとっ!大好きだぜ」


 何気なしふざけて言ったらライオンさんの顔が赤くなった。


 「ここが檻としたらここに5番さんで真ん中に33番さん、そして一番遠くのこのお皿が僕で__」


 わかりやすい様に皿やスプーンを自分たちに例えて説明した。


 「こんな感じで試してみたいんだけど……」


 ちらりとライオンさんを見る……さっき気付いたけど彼の身体は寝る前よりも傷だらけになっていた……


 きっと俺たちが寝てる間も1人でチャレンジしてくれてたんだろう。


 「構わん」


 だがライオンさんは何もその事は言わずに了承してくれた。


 男だよアンタ!まじで!かっこよすぎ!


 「もしもこの作戦が__」


 そこまで言って言葉を飲む。


 失敗したら……どうなるのか?それは考えたくない。



 考えたくないので考えないようにした。



 どっかのモビ○ファイターの人も言ってたもん!


 「男は負けたときの事は考えないものだぞ」って!




 「絶対に成功させよう!」



 俺のその言葉に2人とも強く頷いた。




 よし……!





 ____作戦決行!









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