《?????》
「次はこっちにポーズくださーい」
「はーい」
大量の人が入り乱れる広場。
とこるどころにコスプレをしている人達が居て、それを取る大量のオタク達や会場に行くオタク達。
「(あれ?僕なんでこんな事してるんだろ?)」
「むっひょ〜!今年のアオイ様もかわいいですぞ!一生ラブ!アオイ様!」
「今年のコミケもアオイ様ライブするんですか!」
「サイン会はいつしますか!」
「そのマントと衣装最高ですね!」
「おっぱいおっぱい!」
「金髪金髪!」
「あ、はは……」
各々がアオイの写真を興奮して撮っている中、本人は何かが脳に引っかかっている感覚がしている。
「(なんだろう、この違和感……うーーん)」
少し考えたが、アオイの性格上、次に出る言葉は決まっていた。
「ま、いっか!難しい事はコミケが終わってから考えよ」
吹っ切れたアオイは思いっきりジャンプをしてキャピーンとポーズを取る……すると。
「「「「「「うおおおおおおおおぉおおおぉおおおおおお!」」」」」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ!
パンチラを目撃出来た男達が歓喜の声をあげてカメラを指が折れるのかと言うほど連打して撮る。
「出たですぞ!アオイ様のジャンピング両手ピース!」
「大きなオッパイに目を取られるでござるがその実!下でパンチラが起こってるという天国と地獄!いや!天国と天国!」
「1年に1回!このコミケでしかしない超レアポーズ!!」
「フハハハハ!カメラ2台持ちで上と下を撮っている我輩に死角なしですぞ!」
「し!この後の名ゼリフがくるぞ!」
アオイは人差し指を唇に当てて1人のカメラに対して上目遣いで言う。
「もぅ……エッチなんだから」
「「「「「うおおおおおおおでたぁぁああああ」」」」」
「ぐはぁ!」
「そして今年も倒れた!毎年このセリフを正面から聞いたカメラマンは尊すぎて吐血しながら倒れるという都市伝説は本物か!」
「(一応このセリフ恥ずかしいんだからね!まったく……)」
「アオイ様!」
「アオイ様!」
「アオイ様ぁぁああ!!」
「もう、みんな!そんなにおだてても何もないよ♪」
「アオイ様最高!ぐへへへへへ」
「きゃー!アオイ様ぁ!」
「(う……女の人)」
アオイのファンには女性も多い。
だが、アオイ自身、なぜか女性に対して嫌悪感を抱いていた。
「お、女の子のみんなもありがと〜♪この後のライブもみんな見てね?あと《アオイちゃん寝る》のチャンネル登録と僕の小説のブックマークもよろしく!新規登録とか面倒だろうけど、本当にファンの人達が数字に現れるのは嬉しいから♪」
「「「「はぁ〜い!」」」」
「じゃあ僕はライブがあるから行くね!」
そう言って程なくして、アオイはステージの上に姿を現した。