――そして愛は、さらに深く。
――「むぅ、最近帰るの遅ない?」
「いや、言ってもまだ二十一時だぞ?」
マイホームの根元に引っ越した紗命のテントを開けると、膨れっ面の彼女が不貞腐れていた。
「うちより男友達とのゲームなんや、ふーん、そーなんや」
「悪かったってぁ⁉」
勢いよく押し倒され、馬乗られる。
「……許さない、体で払いなさい」
見上げた先で、小さな悪魔が艶美に微笑んだ。
「……いいぜ」
「きゃっ」
彼女等の夜はまだ長い……。