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第65話


――そして愛は、さらに深く。



――「むぅ、最近帰るの遅ない?」


「いや、言ってもまだ二十一時だぞ?」


マイホームの根元に引っ越した紗命のテントを開けると、膨れっ面の彼女が不貞腐れていた。


「うちより男友達とのゲームなんや、ふーん、そーなんや」


「悪かったってぁ⁉」


勢いよく押し倒され、馬乗られる。


「……許さない、体で払いなさい」


見上げた先で、小さな悪魔が艶美に微笑んだ。


「……いいぜ」


「きゃっ」


彼女等の夜はまだ長い……。




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