目次
ブックマーク
応援する
1
コメント
シェア
通報

朱雀36

道端で財布を発見。拾う。あんれまあ、こりゃ大変、結構入ってるじゃないの、お金。


ほわん、ほわん、ほわわわぁ〜ん。


頭の中に浮かび上がる、天使と悪魔、そして体操選手。



「落とす奴が悪いんだ、ネコババしちまえよ」悪魔の推奨。


「ダメダメ。ちゃんと交番に届けないと。持ち主悲しむわよ」天使の忠告。


ロンダートからの後方宙返りをキメにいく体操選手。



ううむ、さて、どうしたものか。



「ほら、人来るぞ。早く懐にしまえって」悪魔のささやき。


「今頃持ち主探してるわ。速く交番へ」天使の導き。


宙返りをキメんとジャンプし、盛大に腰から落下。横ばいで悶える体操選手。



ううむ。



「盗んじまえ…」悪魔。


「届けて…」天使。


「あ”あぁ~…」体操選手のうめき声。



半分だけもらって交番に届けることにした。



【三権分立】

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?