要子は翌朝、爽快な気分で目覚め、隣でぐっすり眠っている王様を眺めた。
約束を守ってくれた、
航ちゃんが教えてくれたようなことを王様はしなかった。
なんて立派な人なのだろう、
そして寝顔がとても美しいと思いました。
要子はそっと王様の唇に指を這わせ、頬にキスをしてみました。
日本に戻り、受験を済ませ、3月になったら、またこの島に来よう、
島の中をゆっくり探検してみよう、
そうそう、東京に戻ったら航ちゃんの家にも行ってみよう、
お寿司屋さんだから、お寿司が食べられるかもしれない、、
それに、大学に入ったら、高橋教授を訪ねて、、。
することがいっぱいある。
王様は眠りながら要子をしっかり抱きしめていました。
「了」