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第23話

 王様はドライヤーをかけてくれました。優しく、美容師さんより優しく。


「今日は疲れたでしょう、僕も体力には自信があるけれど、疲れてしまった。もう、休みましよう」


と、要子を抱き上げベッドまで運んでくれました。 これがお姫様抱っこというものねと声に出して言うと、王様は真っ白の歯をみせて笑い、 要子は王妃様、この王国のお姫様だよと。  


 腕枕で王様は、いろいろ話してくれまして。イギリスの家の事。


幼いうちに突然亡くなった妹のこと、ハンスの生い立ち、執事のマッドのこと、、要子の髪を撫でながら、頬を指でなぞりながら。  


 その内に要子はぐっすり寝入ってしまったようです。  


 王様は可愛いものだと要子の額に頬にそっとキスをして、優しく抱きながら自身も寝入りました。


結婚初夜としての、儀式は何もせずに。      


 実際のところ、王様は要子に約束したのです、今は何もしない、要子の方で機が熟した時にと。  


 王様もあまりに清く華奢な要子を今抱くと壊してしまいそうで、ぐっと気持ちを抑えました。 


いずれ、その時が来たら。


他の男に触られてはならない、マッドも望んでいるようで、マッドを要子に付けようと考えていました。


 これからの日本での学生生活。


飛び級して、こんな幼い子が大学生の中に入れば、悪い男もいよう、マッドは日本に精通している、マッドを執事として付けようと。


王様は昨夜は側室のマギーとベッドを共にしましたが、出産後、マギーは一段としつこくなり、昨夜は眠らせてくれなかったのです。


女は変わるものだと思う。


マギーはもう一人の側室のステイシーと違って、セックスにはあっさりしていたはずが、出産してから変わった。  


 たぶんステイシーと張り合っていることもあるのだろうが、粘っこく、執拗に求めてくるようになった。


乳房にしても、尻にしても、要子の倍はあるだろう。  


 2人の側室は要子を見て安心したようだでした。


あんな華奢な小さな子供っぽい女の子では、王様を満足させられないだろうと。  


 特にマギーはステイシーと話しながら、あの子、王様の立派なものを受け入れられるかしら?  

そう言い、2人は自分達は干されることはないと安心したようでした。  


王様のセックスは激しい。


マギーもステイシーも王様の正体を知らず、ただ恰好良さだけで、抱かれたのでしたが、2人共に、王様のセックスに酔いしれ離れられなくなったようでした。 


要子には全く理解外のことですが。






      (つづく)

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