王様はドライヤーをかけてくれました。優しく、美容師さんより優しく。
「今日は疲れたでしょう、僕も体力には自信があるけれど、疲れてしまった。もう、休みましよう」
と、要子を抱き上げベッドまで運んでくれました。 これがお姫様抱っこというものねと声に出して言うと、王様は真っ白の歯をみせて笑い、 要子は王妃様、この王国のお姫様だよと。
腕枕で王様は、いろいろ話してくれまして。イギリスの家の事。
幼いうちに突然亡くなった妹のこと、ハンスの生い立ち、執事のマッドのこと、、要子の髪を撫でながら、頬を指でなぞりながら。
その内に要子はぐっすり寝入ってしまったようです。
王様は可愛いものだと要子の額に頬にそっとキスをして、優しく抱きながら自身も寝入りました。
結婚初夜としての、儀式は何もせずに。
実際のところ、王様は要子に約束したのです、今は何もしない、要子の方で機が熟した時にと。
王様もあまりに清く華奢な要子を今抱くと壊してしまいそうで、ぐっと気持ちを抑えました。
いずれ、その時が来たら。
他の男に触られてはならない、マッドも望んでいるようで、マッドを要子に付けようと考えていました。
これからの日本での学生生活。
飛び級して、こんな幼い子が大学生の中に入れば、悪い男もいよう、マッドは日本に精通している、マッドを執事として付けようと。
王様は昨夜は側室のマギーとベッドを共にしましたが、出産後、マギーは一段としつこくなり、昨夜は眠らせてくれなかったのです。
女は変わるものだと思う。
マギーはもう一人の側室のステイシーと違って、セックスにはあっさりしていたはずが、出産してから変わった。
たぶんステイシーと張り合っていることもあるのだろうが、粘っこく、執拗に求めてくるようになった。
乳房にしても、尻にしても、要子の倍はあるだろう。
2人の側室は要子を見て安心したようだでした。
あんな華奢な小さな子供っぽい女の子では、王様を満足させられないだろうと。
特にマギーはステイシーと話しながら、あの子、王様の立派なものを受け入れられるかしら?
そう言い、2人は自分達は干されることはないと安心したようでした。
王様のセックスは激しい。
マギーもステイシーも王様の正体を知らず、ただ恰好良さだけで、抱かれたのでしたが、2人共に、王様のセックスに酔いしれ離れられなくなったようでした。
要子には全く理解外のことですが。
(つづく)