「お湯の中やからなんか? 数日前やったばっかりだからなんか? 分からんけど……もう、簡単に指二本目入りそうやねんけどなっ」
「ちょ……だけど……お、お湯っ!」
「お湯って!?」
「……が、中に……っ! 入って……ぁ……」
「お湯が中に入ってくるっていう事か?」
その言葉に望は頭を二回程頷かせるのだ。
「ええやんか……ローション代わりみたいなもんやろうし……。お湯でココ柔らかくすんのもええんやで……」
雄介が望の後ろの蕾で指も出し入れを繰り返すとやがて湯船も揺れてくる。
そうしているうちに雄介の指はどんどんと奥の方にまで入っていったのか、
「そろそろやんな?」
そう独り言を漏らすと、
「望……俺の首に腕回して……」
その言葉に雄介の事をキョトンとした瞳で見つめる望。
「きっと、その方が楽やと思うし……」
「え? あ、ああ……」
とりあえず望は雄介の言う通りにしたのか、そこは素直に雄介の首へと両腕を回したらしい。
そうする事で雄介と望の顔の距離が縮まり自然と唇を重ね合わせる。そして雄介の方は望の舌へと舌を絡ませ水音を立てる。
暫く望も口内を楽しむと、
「も、ええか?」
と望に問う雄介。
それは一体どういう意味なんであろうか?
この雄介の問いには二つの意味があるような気がする。
一つはもう挿れていいか? という事と、もう一つはキスはもういいか? という事だ。
だから望は首を傾げながら、
「どういう事だ?」
「ん? え? あー、挿れてええか? っていう事やったんやけど……」
そこは雄介にしては珍しく頰を赤らめながら望から視線を離して答える。
「え? あ、お前がいいって言うんなら、いいんじゃねぇのか?」
「え? あ、まぁ……そうやんな……」