目次
ブックマーク
応援する
2
コメント
シェア
通報

ー空間ー42

 和也は今まで色々と聞けなかった事を裕実に色々と質問してみる。


 そうだ、あの和也が告白してからというもの和也が裕実と一緒になれる時はなく今日初めて裕実とデートという形になれたからだ。


「あ、うん……平気ですよ……本当に僕も和也さんの事が好きですから……」


 そう恥ずかしながらも素直に答える裕実が本当に和也からしてみたら可愛いようだ。


 望と比べてしまっては悪いのだが本当に望とは違って裕実の場合には本当に素直で使えないところがいいのかもしれない。


「あ、ああ……」


 和也がそう言ったタイミングで注文した物が運ばれて来る。


「お待たせいたしました」


 そして店員は運んで来た物をテーブルの上へと置いていく。それだけを済ませると静かに去って行く店員。


 本当にこのお店の店員というのは教育がされているのであろう。例え常連であっても私語一つせずに去って行くのだから。


 流石はファミリー向けというのだかあるのか、そのお皿には沢山の種類のお肉があった。


 それらを和也は網の上で焼き始める。


 もう和也の方はこのお店に来慣れているのか、一通り網の上にお肉を置くとひと息吐く。


「本当にここのお肉ってすっげぇ美味いんだぜ」


 そう嬉しそうに言う和也。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?