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ー空間ー41

 そんな裕実に和也はクスリとすると、


「ホント、お前って可愛いよな……」


 そう呟くように言う和也。


「いいよ……無理しないでさ……これが美味しいって思ったら言ってくれたらいいし……とりあえず、色んな肉が入ってるファミリー向けのにしておいたらいいんじゃねぇのか?」

「はい! そうですね!」


 そう笑顔で言ってくる裕実に再び和也は微笑み返す。


「んじゃあ、そうするか……」


 再び和也は裕実の頭を撫で店員が言っていたボタンを押すと店員さんを呼んで注文する。


 そのお肉が運ばれて来る間は二人だけの世界だ。


 多分ここは病院の系列店というのはおかしいのだが、そういった関係でこの焼肉屋は話し合いが行えるように個室なのであろう。


 和也達がいる個室は小さいサイズなのだけど他には大人数入れる個室もある。


「俺はさ……お前にお前の事好きになった理由みたいなのは話したんだけどさ……お前はどうなんだ? いつから、俺の事、そういう風に見てたんだ?」

「え? あ、別に理由は……ただ、和也さんが僕の事を好きになってくれて、ただ僕は和也さんの事、嫌いではないと思っていたので、告白を受けただけですよ……」


 そう裕実はにこりとしながら言う。


「そうだったのか……まぁ、いいんじゃねぇのか? もっと、裕実には俺の事好きになってくれるように頑張るしな……。ところでさぁ、お前は男同士に嫌悪感っていうのはねぇのか?」

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