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ー決心ー23※性描写あり

「ん……大丈夫やって……望と同じ気持ちやしな……もう……俺も限界っ……やったし」


 望はこっそりと雄介の表情を見てみると、雄介の言葉通りにどうやら雄介も限界のようだ。 イきたいのを我慢しているようで眉間に皺を寄せているくらいなのだから。


「分かった……」


 望は再び雄介のモノを口に含むと、舌を雄介のモノに絡ませ、たまに先端部分を舐めたりを繰り返し雄介がイくように促す。


 雄介も望同様に望のモノを手と口を使いイくのを促すのだ。


 二人はほぼ同時位に小さな呻き声を上げると、同時に口の中に白い液体を放つ。 その液体を飲み込むのだ。


「とりあえず、これで……暫くは大丈夫やな」


 雄介は起き上がると、望の体をシーツの上へと沈ませる。


 そして望の瞳を見つめ、


「望……好きや……ホンマに愛しとる……」


 そう言うと、望の体を力強く抱き締める雄介。


 すると丁度、雄介の耳に望の鼓動が規則正しいリズムで聞こえてくるのだ。


 胸の鼓動とは人間にとって心地いい音。母親のお腹の中に居る時は毎日のように聞いていた音なのだから誰でも落ち着く音なのであろう。


 胸の音は自分の意志で変えることは出来ない。だから、そのことを知っている人がいれば、色々なことに気付かれるてしまう。


 例えば、恋をしている時の鼓動さえもバレてしまうことになる。


「めっちゃ……望の鼓動が早いな……望も俺のことが好きって、ことなんか?」


 望は雄介の言葉に一瞬、思考停止状態になっていたのだが、


「前から言ってんじゃねぇか……俺はお前のことが好きだってさ……。ま、後は……それだけじゃ、ねぇけどな。今、こういう事してんだ。スポーツした後と同じ状態なんだから、鼓動が早いっていうのもあんだけどさ……それでも、今の俺っていうのは、お前の事が好きだからっていう事だ」

「まぁ、そうやねんけど、胸の鼓動が嘘を吐いてない証拠やってことやしな……」

「まぁな……そうだけどな。でも、だけど……胸の鼓動で確かめなくてもいいじゃねぇかよ」


 望は体を軽く起こすと、雄介の唇にキスをする。


「これが一番の好きだっていう証明だろ?」

「そう言われてみれば……せやな。胸の鼓動なんかより、キスや甘い言葉の方が上やんな。 って、ホンマに望は俺なんかでええんか?」

「当たり前じゃねぇか……嫌だったら、とっくに別れてるだろ?」

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