雄介は望の中に入れていた指の数を一本から二本へと増やし、入れたり出したりを繰り返したりして、ゆっくりと望の中を広げ雄介のモノを挿れた時に痛くないように準備をしていく。
その間、望は久しぶりの感覚が気持ちいいのか足が若干痙攣したり背中を反らしたり甘い声を上げたりしていた。
「ゆ、雄介……も、いい……」
「何がや?」
分かっているのにも関わらず雄介はわざと望に聞いているようだ。
「何が……って……」
望はゆっくりと雄介の顔を見ると、意地悪そうな笑みを浮かべた雄介の顔が目に入って来てしまったようだ。
雄介にしては珍しいのかもしれない。普段、望にはそういった顔を見せないのだから。
きっと、それは雄介が最初に望に宣言したことを実行しているのかもしれないと望は悟ると、再びベッドへと体を預け、
「俺は雄介と一緒に達きたいんだよ……だからさ、そろそろ俺だけじゃなくて、お前も気持ち良くなった方がいいと思ったんだけどな」
望にしては素直でストレートな言葉に雄介は笑顔になると、
「せやな……もう、俺のムスコさんも限界やったとこやし。ほなら、遠慮せんと、望ん中に挿れさせてもらうな」
雄介は望の中から指を抜くと、望の腰の辺りにクッションを敷き足を開かせ、ゆっくりと雄介は望の中へと自分のモノを進めていく。
久しぶりでもあってか、まだ、そんなに中を慣らしていなかった中はまだまだキツい。その分、締め付けがいい為か雄介は直ぐに達きそうになったのだが、暫く堪える努力はしないとダメだろう。望は雄介と一緒にイく為に望もイくのを我慢して待っていてくれたのだから。
雄介がゆっくりと腰を動かすと、部屋内にはローションの水音が響き渡る。
しかも望の甘い声も響き渡り更に二人の聴覚も刺激し気持ちも高揚して来ているように思える。
雄介がフッと気付くと望の額には汗が滲んでいることに気付く。それを優しく手で拭うと、雄介と望の視線が合ってしまったようだ。
もう息が上がっている望は体中に酸素が上手く回っていない為か意識が飛びそうになりながらも、雄介に向かい笑顔を見せていた。