「せやったな。お前も限界やったんやっけ……。せやね……動かない方が辛いって意味やな」
その雄介の言葉に望は顔を赤くすると、
「そ、そういう意味だから! は、早くしろよ……!」
「分かったって……。もう、望は直ぐに怒るんやからなぁ、まぁ、そこが、可愛い点でもあるんやけど……」
今日の雄介はいつもとは違い少し意地悪なことを言っているような気がする。
だが、そんな雄介でも望は幸せそうな顔をしていた。
雄介は再び腰を動かし始めると、先程、望に言われた通りに、ゆっくりから徐々に早く腰を動かすのだ。
「ぁ……ん……アッ」
再び部屋内には望の甲高い声、雄介が腰を動かす度にベッドが揺れ軋む音が響き渡る。
「ぁ……ゴメン! やっぱり、ぁ、アカンわぁ……望の言う通り……俺、限界やったしっ……も、もう、ホンマにアカンって!」
「ふぅ……ぁ……い、いいから……俺もだから、さっ、あぁ……」
二人共、途切れ途切れに言葉を発してラストスパートをかけてるようだ。
普通に体を動かしている位、体力を使う行為でもある。雄介の額にも汗が滲み、それを手の甲で拭うと、望の両足を持ち直し更に望の中の奥へと進ませるのだ。
「ぁ……ぁあ!」
どうやら望の一番いい所に当たったのか体を身震いさせると、望は白い液体を自分のお腹の上へと放つ。 どうやら雄介も達ったようで今まで腰を動かしていたのだが、それを止め肩で息を繰り返す。
そして望の中から自分のモノを出すと、ベッドの上でぐったりとしている望を労るように望の頭を撫で、
「ホンマ、スマンな……俺の勝手な行動で無理させてもうて……」
望は雄介に向かい微笑むと、
「俺も……今日はその気だったから、お前に謝られる必要はねぇよ」
「そっか……なら、ええか」
雄介は嬉しそうな顔をしながら腕を後頭部へと回し天井を見上げる。
「俺……風呂に入って来るからさ、お前、先に寝てていいぞ。学校も大変だろ? だから、早く寝た方がいいと思うしよ」
「ん? 何言うとるん? 俺の体力知らんのか? 今までの仕事に比べたら、ただ座って書いて話聞いてるだけやぞ」
「あ、そっか……まだ、そういうことしかやってないのか」