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虐げられた記憶喪失の少女が、氷帝ヴィルジールと出会ったことで始まる物語。 いきなり一つの国が滅んでおり、その原因が聖女であるとしており、大きな謎が描かれています。 本当に聖女が国を滅ぼしたのか。少女は本当にその聖女なのか。 その謎が気になる中、とある出来事をきっかけにヴィルジールと少女の距離が縮まります。 氷帝と呼ばれていますが、ヴィルジールが少女に向ける思いやりは優しく、立場を意識しながらも様々な手段で少女を助け、労わります。その溺愛具合が温かく日差しのように少女に降り注ぎます。 少女は少女で心優しく謙虚な部分があり、時に自己犠牲に走る部分も――。 そんな危うさを秘めた少女と、氷帝のやり取りは微笑ましくて胸が温まります。 他にも周りにいる面倒見の良い侍女や機転が利く補佐役の宰相、堅物の騎士など、他のキャラクターも素敵で、一人一人に感情移入してしまいます。 全てを失った少女と不器用な皇帝のロマンスファンタジー。気になる方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
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