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第50話 ※性描写あり

「尚のココに私の指が入ってるよ……。って、尚は私のファンだったんでしょ? 今その人に入れられている気分ってどうなの?」


 ……え!? えー! 聖修はこういうことヤる時そういう事を聞いて来るんですか? ま、今迄は憧れやファンとして聖修のことを見てきたし、想像の中ではその思っているイメージだったから実際の聖修の性格っていうのは知らなかったのだけど。そうだ、私生活での聖修は知らなかった。聖修ってそういう人だったんだって改めて知った瞬間だったのかもしれない。その姿を見てファンの人は幻滅しちゃうかもしれないけど、俺は……そんな聖修でも好きかな? 寧ろ、そんな聖修でも好きじゃなきゃファン失格だしね。あ、そこまで好きにならないと恋人になる資格みたいなのはないのかもしれない。恋人になるって、色々な所を含めて好きなんだと思うしね。ただイメージの聖修と現実の聖修と違ったっていうのか、そんな感じだからまだ戸惑いというのが生じているだけなのかもしれない。


「あ、いやー……」


 その質問って結構、難しい質問だと思うんですけど……。何て答えていいのか分からないっていうのか、寧ろ恥ずかしくて答えづらいって言ったらいいのかな?


「あ、まぁ……嬉しいかな……?」


 ……って、こんな答えじゃダメかな? そう俺は結構ありきたりというのか無難そうな言葉で答えてみる。完全に聖修から視線を逸らしてたんだけどね。


「嬉しい……。そうなんだ……ま、いいけどさ……。そういや、ココって舐めていいの?」


 ……え? 『嬉しい』だけじゃ、ダメだったのかな? だって今の聖修なんか、その俺の答えに満足してなさそうだった。しかも、話変えられちゃったっていうのか、きっとただ単に聖修的にはその事について聞きたかっただけなのかもしれない。


「え? あ、いいんだけど……」


 あ、また俺は視線を聖修から逸らして答えてしまっていたのかな? だから、聖修がそう言って来ているのかもしれないし、今の俺の言い方だと、まだ続きがあるっていう風にも取れるしね。


「いいんだけど……何?」

「あ、いいんだけど……あ、流石に憧れの聖修に舐めてもらいのは気が引けるっていうのかなんていうのか……」

「そういうこと!? なら、いいんじゃないの? 普通にシててココを舐めるのはありなのかな? って私の方は聞きたいんだけどな」

「……え? あ、まぁ……ぅん……。でも、もう、ローション入れてるでしょ? 確かにローションは体には害はないだろうけど……良くないというか……」

「じゃ、今度の時はローション使う前に舐めるってことでいいかな?」

「あ、まぁ……」


 とりあえず聖修が納得してくれて良かったって言ったらいいのかな?


 すると中に入っていた指が突然動き出す。


「ぅ……な、何!?」


 その途端、俺の体がビクリと跳ねたのも分かった。


「え? ただ私は指を動かし始めただけなんだけど……」

「へ? そうなの!?」

「何か他の事が起きたかと思った?」

「あ、いや……突然動き出したから……何が起きたのかと思っただけ……」

「だって、ココで指動かしていいんでしょ?」

「あ、まぁ……確かに……」 

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