やっぱり自分でヤってる時とは違う。他人にヤってもらっていると何かと反応してしまうという事だろう。
俺の後ろの蕾の入口部分で聖修の指が出たり入ったりを繰り返している。
「はぁ……ぁ……」
ただ出たり入ったりを繰り返している指に段々ともどかしさを感じてきていた。
そう知ってか知らずか聖修は中にある気持ちいいポイントを突いてくれないからだ。
だからなのか俺の腰はもどかしそうに動き始める。
そのポイントへと誘導したい腰。でもまだまだそのポイントには届かない指。
「ぁ……もっと……」
そう俺は思わず足りないと言ってしまっていた。しかも甘い息と一緒にだ。こうなんていうのかな? 女性みたいに色っぽい声みたいなのが出ていたのかもしれない。
「もっと……って何?」
「へ? お、俺……そんなこと言ってた?」
きっと今の言葉は無意識だったのであろう。
「うん……言ってたよ……しかも、腰を動かしてるみたいだしね……。でも、どういうこと? 指だけ動かしてるだけじゃダメなの?」
そう聖修は不思議そうに本当に素で聞いてきていた。いや、だけど聖修はアイドルでもあって俳優なのだから演技というのには長けている。そこは本当に分からない所なのかもしれない。だけどそれを言ったらキリがない。だから恋人になった聖修の言葉や行動を信じて上げるしかないだろう。それも恋人として当たり前の事なのだから。相手の行動や言葉が信じられないのなら、それこそ恋人失格なのだから。
本気でそういうことに関して知らないとなると、本当にこっちが説明していかないといけないんだろうから恥ずかしくて仕方がない。だけど聖修もこの俺もこんな途中で止められる事は出来ない。もう頭の中にあるスイッチはそういうモードになってしまっているのだから。ま、少なくとも俺は完全にそういうモードだ。だけど聖修の方は本気でそういうモードなのかっていうのは分からない。ま、でも聖修からこういう事仕掛けて来たんだから聖修もそういうモードになっていたという事だろう。
また溜め息が出る。
「あ、だからね……その……コノの中には気持ち良くなるポイントみたいなのがあって、そこを突くことによって、俺がもっと気持ち良くなれるっていうのもあるんだよ……」
「ふーん……そうなんだ……。で、それは、どこにあるの?」
「ど、何処って!?」
……また、頭から火が出そうな位恥ずかしいことを言わなければならない事に、俺は溜め息が漏れる。
まぁ、それを自爆とも言うんだろうけどね。
本当に聖修はこういうことに関して知識も何もないんであろうか? それなら最初にネットとかで見せて上げてからこういうことをした方が良かったんではないかと思う位だ。だけど仕掛けて来たのは聖修だ。そこは男性なら誰しも持っている本能っていうもんなのかもしれない。
「うーん……」
俺は少し考えると半身を起こすのだ。
そして四つん這いになると、いつも一人でやってる時みたいに、指を後ろの蕾の中に入れて自分で指を動かすと、そのポイントとなる所を突いてみる。
「ぁああ! ココ……」
「……え?」
「ぁ……もう……ココなんだって……」
恥を忍んで実践して上げても、どうやら聖修には伝わらなかったらしい。
「じゃあ、聖修も俺の中に指入れてみてよ……そしたら、分かるかも?」
「うん……分かったよ……」
そう言うと聖修は俺の後ろの蕾の中に指を入れてくる。指が二本になった事で少し圧迫感はあるのだけど、痛くはないのかもしれない。
中には俺の指と聖修の指が入っている状態になっていた。
聖修の指と俺の指が中に入って、俺の指は聖修の指を導いて、さっき聖修に質問された所を教える。
「ココ……ぁ……う……」
「ココ!?」
そう言うと聖修はわざとなのか確認の為なのか、そのポイントを突いてきた。
「ちょ、そこっ! ダメぇ!」
「ダメではないんでしょ? だって、尚がココがいいんだって教えてくれたんだよ……」