……確かに……確かに……俺は聖修にそこだって教えたけど……っ! でも、そこは俺にとって本当に弱い部分で……教えながらって、本当に大変なことだ。寧ろ、気持ち良くなれないっていうのか……あ、いや、気持ち良くはなってるんだけど……足りないっていうのか? 本当に気持ち良くなれないっていうのか……。ま、いいか……で、自分の中で納得させる。
「も、もう……聖修に任せて平気?」
「あ、え? まぁ……平気かな?」
そう言われ俺はやっと自分の中から指を抜くことが出来た。
後はもう聖修には教えたのだから、気持ち良くなってればいい筈。
「……って、四つん這いのままでいいの?」
ま、四つん這いになっても、こう中途半端な所にズボンと下着がある状態だ。そう、まだ完全に下着とズボンというのは脱がされてないで膝の辺りにある状態でもある。この状態ならもう脱いでしまった方が楽なのかもしれないけど、自分から脱ぐのっていうのは恥ずかしいような気がする。かと言って聖修が今更脱がしてくれそうにもない。
……後でとりあえず聖修に頼んで脱がしてもらおうかな?
そう心の中に今はしまっておく事にした。
「……へ? あ……うん……」
「じゃあさ……さっきの体勢よりも見やすくなったから、尚の中、見ていい?」
「は、はい!?」
俺はその聖修の言葉に真っ赤になりながらも、思わず聖修の方に振り返ってしまう。
「だって、尚のことを好きになったんだから、尚の全てを知りたいしね……」
「あ、あー……」
そう言われて納得してしまう俺。
そうだ……確かに俺達の仲は恋人同士なのだから、全てを知りたいと思う筈だ。俺も実際そうなのだから。
「ぁ……ん……んん!」
って、今、聖修は何をしてるんだろ? 確かに中を見たいとは言っていたけど……四つん這いの状態からじゃ、聖修の様子が全然見えない。
あ、もしかして、今後ろの蕾の入口部分を指先で広げてるようだ。
俺からは見えていないのだから想像力しかない。それと自分に感じている事でしか分からないと言った方がいいだろう。
何だか後ろの蕾周辺がスースーとしているのだから、きっとそうなのであろう。
俺は自分の枕に顔を押し付けながら、どうにかして恥ずかしさを紛れさせようとしていた。
「ぁ……ふぅ……ん……」
「へぇ、この中って初めて見てみたけど……ピンク色なんだね……」
「あ、え? うん……」
って、俺答えてるけど自分でもそんな所見たことがない。ある訳がない。 だからそこは曖昧に答えるのだ。そういったDVDだって、そこは規制が掛かってしまっていて見えてないのだから本当に分からない所なのだから。