「あ、聖修……」
そんな聖修に俺は女性のように、うっとりとしたような表情で見上げるのだ。
聖修はそんな俺に気付いたのか、
「これ位、当たり前でしょ?」
「あ、まぁ……そうなんだけど……」
ベッドの上に乗せられると、聖修は持ってきた玩具を手にしていた。
「ふーん……こんなに種類があるんだね。って、これ、全部どうやって使うの?」
……そうだった。
聖修はこういうことに関して知識がなかったことを思い出す。
俺は簡単に一個一個説明をし聖修はその一つに興味を持ったのか、
「じゃあ、これ使ってみてよ……」
と逆におねだりをして来るのだ。
……普通は逆だろ! ってツッコミたい。
「あ! そうだ! 私のモノってきっと、この今入ってる玩具より大きいと思うから、コレとコレが中に入らないと多分、私のは尚の中に入らないんじゃないかな?」
……それって、玩具を二つ俺の中に入れろってことですか!? 今さっきは紳士的だったのに今度は鬼だって思った瞬間だった。って、やっぱり聖修はSって事なのか……。
流石の俺でも玩具を二つ中に入れたことはないですよ……。って、二つも俺の中に入れて大丈夫かな?
んー……そこは分からない。だって今迄そんなことやったことがないんだからさ。
ま、とりあえず一つは太いけどもう一つは細い玩具だから大丈夫なのかな?
俺はその玩具にたっぷりとローションを付けると、ゆっくりと自分の中に入れていくのだ。
「んん……ぅううん!」
やっぱり先が入ってるだけでもかなりキツい。っていうより少し痛い。
先に入ってる玩具は太いのだから、それだって結構ギリギリなのに流石にもう一個は無理そうだ。
確かに今入れようとしている玩具は小さなボールがいくつもの付いている玩具なのだけど、いくら細いっていっても無理なのは無理だ。
「聖修……流石にこれは無理……」
「……そう」
……なんだー! その冷たい言葉は……!! だって、無理なのは無理なんだから仕方ないでしょー! それでも入れろってことなのか!?
「じゃあ、私が入れて上げようか?」
「……はい!?」
……だって、無理だって言ってるじゃん! 聖修が入れたって無理なのは無理だって!
「自分でやると力っていうのはセーブされてしまうのだから、無理だってことになるのかもしれないけど、他人がやれば力っていうのはセーブされない訳で、それなら、私が入れて上げようか? って言ってるんだけど……」
その言葉に俺は顔を俯ける。確かに聖修が言ってる意味は分かる。だけど無理なものは無理だっ! って……。