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第17話

 流石は頭がいいというのか頭の回転が早いというのか、修斗の言葉に薙は言い返せないでいると、


「ま、そういうことだよね……。薙の方もヤル気満々で嬉しいよ……」


 そう言うと修斗は薙の頬にキスをして、


「ちょっと、着替えてくるから待っててよ……」

「だって、別に今日は私服なんでしょ? 焼肉だって気にしなくていいじゃん!」

「あ! そうだった。つい……いつもの癖でさ。ホストしてるとスーツとか高いの着てるからさ、ついつい家に帰って来ると着替える癖があるというのか」

「ま、そうだろうね。とりあえず、食べたら出掛けるんでしょ?」

「そうそう……」


 そんな会話をしながら、二人はテーブルへとつく。


 向かえあっての二人での会話は凄く幸せそうだ。


 二人は向き合うと笑顔で話す。


「……ってかさぁ、薙は今日行く場所は行ったことあるの?」

「うん……勿論あるよ。修斗は?」

「俺は無い……」

「だから、僕と一緒に行きたかった訳だ……」

「まぁ、そういうことになるのかな? だって、今まで俺には関係なかった場所だしね。で、薙はその店何で利用したことあるの?」


 そう完全な下心で修斗は薙に向かい聞く。


「もう! 修斗分かってて聞いてるでしょ!? あー、もう! 何回言えばいいんだよー! そりゃ、一人でやっていたからに決まってるでしょ!」


 と半分投げやり状態で答える。


「クス……そうだったよね……。でも、そういうこと男として聞きたいじゃん! ってか、正常な男の質問でしょー!」

「ま、まー、そうなんだろうけどさ……。もう、そういうこと言うの恥ずかしいんだからね!」

「分かってるよ。薙は可愛いからいじめたくなるんだからな。それに、これから、薙のことを抱く側として、そういうこと色々知っておきたい訳だしね。そういう気持ちも高めたいじゃない? あ、そうそう! 俺、一応、医大生だから、そういうプレイもいいんじゃない?」

「……って、どういうこと!?」 

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