流石は頭がいいというのか頭の回転が早いというのか、修斗の言葉に薙は言い返せないでいると、
「ま、そういうことだよね……。薙の方もヤル気満々で嬉しいよ……」
そう言うと修斗は薙の頬にキスをして、
「ちょっと、着替えてくるから待っててよ……」
「だって、別に今日は私服なんでしょ? 焼肉だって気にしなくていいじゃん!」
「あ! そうだった。つい……いつもの癖でさ。ホストしてるとスーツとか高いの着てるからさ、ついつい家に帰って来ると着替える癖があるというのか」
「ま、そうだろうね。とりあえず、食べたら出掛けるんでしょ?」
「そうそう……」
そんな会話をしながら、二人はテーブルへとつく。
向かえあっての二人での会話は凄く幸せそうだ。
二人は向き合うと笑顔で話す。
「……ってかさぁ、薙は今日行く場所は行ったことあるの?」
「うん……勿論あるよ。修斗は?」
「俺は無い……」
「だから、僕と一緒に行きたかった訳だ……」
「まぁ、そういうことになるのかな? だって、今まで俺には関係なかった場所だしね。で、薙はその店何で利用したことあるの?」
そう完全な下心で修斗は薙に向かい聞く。
「もう! 修斗分かってて聞いてるでしょ!? あー、もう! 何回言えばいいんだよー! そりゃ、一人でやっていたからに決まってるでしょ!」
と半分投げやり状態で答える。
「クス……そうだったよね……。でも、そういうこと男として聞きたいじゃん! ってか、正常な男の質問でしょー!」
「ま、まー、そうなんだろうけどさ……。もう、そういうこと言うの恥ずかしいんだからね!」
「分かってるよ。薙は可愛いからいじめたくなるんだからな。それに、これから、薙のことを抱く側として、そういうこと色々知っておきたい訳だしね。そういう気持ちも高めたいじゃない? あ、そうそう! 俺、一応、医大生だから、そういうプレイもいいんじゃない?」
「……って、どういうこと!?」