「……え? あ、うん……」
恥ずかしながらも薙は修斗の指示通りにベッドの端に手を付き、修斗の方にお尻を突き出す形になる。
「こ、こうで……大丈夫……?」
「ああ、いいよ」
そう修斗は答えると、先ず薙の中に指を入れていくのだ。
「ん……」
最初だから力が入ってしまったのであろう。それに気付いた修斗は、
「力抜いて……それじゃあ、指も中に入れられないよ……。 息吐いてごらん……」
そう言われた薙は息を吐く。そうしたことで力が緩まり、その隙に修斗は薙の中に指を入れていくのだ。
そして少しだけ慣らすと、さっき買っってきた液体のチューブの先を薙の中に入れていく。
「痛くない?」
そう優しく声を掛ける修斗。
「ぅん……大丈夫……」
「じゃあ、少しずついくからね……」
修斗はゆっくりとその液体を薙の中に入れていくのだ。
「ん……ぁ……ちょ、なんか……お腹冷たい……何これ……?」
「んー、だから、お腹の中をスッキリさせる液体って、さっきから言ってるだろ。ま、まだ、効いてこないみたいだから、分からないんだと思うんだけど……。ま、最初だから、これ位でいいかな?」
その液体を半分位、薙の中に入れると、
「ま、待ってて下さいね……。薬の効き目が出るまで少し時間掛かりますから……」
といきなり医者モードに戻る修斗。
「……って、ただ、お腹の中が冷たくなっただけじゃん……。はぁー、もっと、凄いことやらされるんじゃないかと思っていたよ……」
「ん? 本当に薙はこれ使ったことないんだ……? 便秘にもなったことないの? ま、例え便秘になったとしても普通の人は飲む方の薬で出しちゃう人が多いみたいだけどね。ま、これはお腹の中も洗浄してくれるし、ま、俺達からしてみたらいいんじゃないのかなぁ?」
その言葉に流石にどういうことなのか、気付いた薙は修斗のことを見上げるのだ。