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四森の『人生論』
四森の『人生論』
四森
文芸・その他雑文・エッセイ
2025年06月07日
公開日
821字
連載中
四森が語る人生について。それは宇宙・・・

第1話 後悔

 後悔の数が多ければ多いほど、その人の人生は幸福であったといえる。

 後悔というのは「あの時、こうしていればよかった」ということであり、人生において選択肢を与えられたということに他ならない。

 まず、不幸な人生を歩んでいる者は選択すらさせてもらえないのである。「こうするしかなかった」、「他にどうしようもなかった」という後悔はあろうが、「こうしていれば」という選択肢が登場しないのだ。

 生まれた時代と地域によっては、その人の人生全てが決定されているという場合もあるわけで、後悔が多ければ多いほど、それだけ選択肢があったということに他ならず、それは絶対的に幸福なのだ。選択肢のない人生に比べれば、という意味でではあるが。


【つづく】

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